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夕張に行ってきました③夕鉄バス(清陵町-真谷地-新夕張)に乗ってきた

2017/09/22

前回:夕張に行ってきました②「バスまちスポット」と清水沢・清陵町を歩いてみた
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=827


●清陵町発登川行き夕鉄バス

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清陵町のバス停は主に市内線が発着する停留所には待合室があるものの、これから乗る登川行きが発車する側は野ざらしの停留所です。既に各停留所には10月からの改正時刻が掲載されて注意喚起しています。施策の結果とはいえバスの経路はここ短期間に何度も変わっており利用客にも負担が大きい部分です。

午前中は晴れていたのですが、ついに雲行きが怪しくなってきました。あと5分程度でバスが出るのですが、回送されてくるはずのバスを待つ間についにぽつぽつ落ちてきました。

やってきたバスは札幌急行線で使われる貸切落ちと思われるトップドア車。運転手さんもここから乗る人は珍しく思うのか「どちらまで?」と聞かれます。顔を見れば先ほどの南部までの運転手さん。先のバスを本社ターミナルまで運転し、休憩後にこんどは登川の運用のようです。

バスは小学校前に。ここで3人の小学生が乗ってきます。小学校前のバス停ポールにはICカードの設備があり、これに子供達はカードをタッチして、運転手に「沼ノ沢です!」のように行き先を告げて乗車します。このためトップドア運用なのかもしれません。
このICカードは「登下校情報サービス」で、これをタッチすると下校したことを知らせるメールが親に配信されるというものです。
http://mimamori-iwamizawa.jp/portal/sites/default/files/4_yubari.pdf

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南清水沢では一般のお客さんが乗り込み、それなりに利用されていることがわかります。中学校、高校ではまだ下校に早いようで乗車はありません。駅がレストランになっている沼の沢で小学生2人が下車、運転手さんは子供達が立ち去るまで見守るようです。

ここからは真谷地地区を往復します。運賃表は真谷地地区も沼の沢駅と同じにしているようです。
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沼の沢橋で1人、真谷地橋で1人下車します。6区地区にはまだいくらか住宅が見えますが、その先はほぼ無人のように見えます。コープさっぽろの移動販売車が止まっているのを横目に真谷地市街で横道に入ります。転回のために細い道に入りますが、半壊してるような建物がいくつか目に入ります。道路こそ先に繋がっていますが、ほぼ無人では無いかと思われます。


今回廃止となる沼ノ沢地区-真谷地のバス停留所は
沼の沢橋(北炭新鉱前)
真谷地橋
6区
朋心寺(西小学校)
市街入口(生協本店)
真谷地市街(郵便局前)
となりますが、過去にはこの先、
真谷地炭鉱
病院前
生協支店
という停留所がありました。かっては真谷地にも夕鉄バス(夕張バス)の車庫があったはずです。


バスは元来た道を戻り、国道に戻ると線路をまたぎます。沼ノ沢のあたりは夕張では数少ない平野部で農地が広がっています。高いところを高架橋で超える石勝線の新線を潜ると博愛舎前。ここで1人下車。博愛舎は社会福祉法人で障害者就労場所としてクリーニング工場を運営しています。
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新夕張駅は道の駅隣に設置してあります。この駅が夕張線紅葉山駅時代はこの広場が駅だったはずで、当時は駅とバス停はそれほど段差を超える必要はなかったと思われます。新夕張駅は高架(状況)駅の形で作られましたので、バス停から駅へは階段を上る必要があります。
わずかに残った客もここで全て下車。利用客の一人が運転手さんと新しいダイヤについて話しており、時間がずれることで不便になる人は一定数いるということなのでしょう。

しばらくしてバスは登川へ走っていきました。登川からは回送となり、多分もう1度登川行きとなるのでしょう。



●新夕張駅

平日に新夕張駅に来たのは初めてかもしれません。みどりの窓口は7:25-15:30ということで「閉店間近」なわけです。入場券を求めると硬券がまだ存在し、非常に狭い窓口は最初からコストダウンが図られているように見えます。同様の狭い窓口は占冠でも見られますが、あちらは自動券売機を設置してある側が窓口になっていて、多分以前はこの駅もそうだったように思われます。
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駅は外見こそ小さいサイズにした新幹線駅を思わせますが、駅自体は非常に簡素です。少々薄暗くじめじめした感じがします。駅前には「慰霊の碑」があり、少なくない人数が石勝線建設中に命を落としたことがわかります。

JR北海道は夕張支線廃止を前提に新夕張駅前のロータリーを改修し、バス乗り場を設置しています。費用はJRが全額拠出しており、10月からは駅舎前にバス乗り場が移設されます。これからは駅から濡れること無くバスに乗り継ぎできることになります。

窓口は閉まりましたが券売機は稼働していましたので乗車券を購入。ホームに上がってみます。
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特急列車は主に1番ホームを使用、2番ホームは交換列車がある場合です。普通列車は主に3,4番ホームを使用します。どちらのホームも10両編成程度の長さまで対応しており、当時の列車の長さを考えると妥当ですし、当時の想定では札幌から夕張支線への直通列車も考えられたでしょうからホームが長いのもうなずけます。

過去には夕張支線区間列車専用の0番ホームも存在し、ホームの案内にこれが外された跡が残っています。現在はホームもそれが利用していた線路も外されています。
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なお、3,4番ホームには荷物用エレベータが設置されています。これは、建設当初はまだ荷物輸送があったためと思われますが、現在も稼働状態は維持されています。ただ、元が荷物用のため乗客単独での利用はできず、駅員の補助が必要で、営業時間の関係で使いにくい施設となっています。また、特急用の1,2番ホームには未設置です。


●夕張行き2631D

新夕張から列車を利用しようと待っている人数が10人近くいて驚きます。基本的に地元の人で明らかなマニアの姿は少ないです。数分遅れて列車が到着し、だらだら降りてくる高校生2人を押しのけるように地元客が乗ります。これがいつもの光景なのでしょう。
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車内には新夕張から乗車を合わせて約20人、かなり乗っている印象です。沼ノ沢で1人下車、南清水沢では高校生らしい1人乗車、2人下車です。車窓から見えた「バスまちスポット」には高校生と思われる生徒がたくさん見えていて、本町地区に直通するバス利用の方が多いことが伺えます。

清水沢で5人ほど降り、若い運転士さんはしっかり指差喚呼し好感が持てます。線内に1箇所だけある稚南部トンネルは速度制限がかかっているようで減速。鹿ノ谷で下車する。さっき夕張まで切符を買ってあったが、それは手元に残そう。260円現金で投入。さっきの高校生とともに他に2名が降りました。
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●社光行き夕鉄バス

当初は夕張駅-レースイリゾート前から乗る予定だった社光行きですが、もう少し市内の状況を見たくなり鹿ノ谷から乗車してみました。バスには10人くらい乗車しており半分は高校生。多分「バスまちスポット」で乗った高校生は鉄道の停車しない若菜あたりでも降りたのだろう。逆に鹿ノ谷で降りる人はおらず、鉄道との使い分けともいえましょう。
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バスは坂を上り末広1丁目、夕張郵便局前と客を降ろします。運転手さんと学生は顔なじみのようで一言二言声かけるのが見えます。運転士の人数が多い鉄道ではあまり見られない光景です。

夕張駅を横目に国道を折れると6丁目、ここは夕張中学校前だった場所。市役所など中心部に近い4丁目、ホテルシューパロでほとんどの客が下車します。道道に戻り、夕張医療センターを出ますとついに1人。また横に逸れて花畑牧場バス停は以前「黄色いリボン」という名称でサイクリングターミナルがありました。

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社光バス停は石炭の歴史村の一施設だった郷愁の丘ミュージアムの駐車場で転回して到着。鹿ノ谷から270円を支払い下車。あまりにも、静かすぎる。

次回
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