北海道の交通関係

「わがまちご当地入場券」収集旅第6回

2017/10/11
JR北海道の「わがまちご当地入場券」という企画。その町を訪れて、その地域でしか購入できない「入場券」を入手するという単純でありながら奥深い企画だなと思うのであります。

「わがまちご当地入場券」については過去日記 「JR北海道わがまちご当地入場券を応援したい」
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=815

または公式サイト
http://www.jrhokkaido.co.jp/gotochi/
を参照ください。全101駅で発売の予定です。

現在までのご当地入場券収集完了駅は
北海道新幹線(0/2)
函館線(7/25) 熱郛(暫定)・札幌・美唄・奈井江・砂川・滝川・深川・旭川
根室線(3/17) 赤平・芦別・富良野
千歳線(0/3)
室蘭線(1/10) 小幌(暫定)・苫小牧・栗山(暫定)
石勝線(1/2) 夕張
富良野線(2/3) 上富良野・美瑛
留萌線(3/3全駅完了) 秩父別・石狩沼田・留萌
宗谷線(3/11) 比布・塩狩・剣淵
石北線(5/8) 愛別・遠軽・北見・美幌・女満別
釧網線(0/6)
札沼線(4/4全駅完了) 石狩当別・豊ケ岡・浦臼・新十津川
日高線(3/7) 鵡川・新冠・静内
(暫定はJR利用で購入していないため、購入箇所に鉄道で降りた時に購入扱いとする)
以上32駅、残り66駅(暫定3駅除く)です。

過去の収集の様子をを以下に記載しております。
1回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=816
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=817
2回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=818
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=819
3回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=820
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=821
4回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=822
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=823
また、日高、夕張への訪問時も購入しています
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=824
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=826
-----ここまでテンプレート-----

前回室蘭線方面訪問予定を日高線訪問としましたので、今回10月7日は室蘭線へ向かってみます。今回使用した切符は「一日散歩きっぷ」札幌近郊の普通列車、快速列車を利用できます。札幌近郊とはいっても、室蘭、長万部、滝川、新得などかなり広範囲に利用可能な便利なきっぷです。

●苫小牧行き2752M(3888M快速エアポート101号)

今回も札幌駅10:53という遅めの出発です。苫小牧からの接続が良いこの列車は何度か使っていて、ちょうど昼時を挿みますので、昼食の楽しみもあります。
休日昼間の千歳線列車は座席が7割くらい埋まるくらいの乗車。途中駅でも乗り降りがあり地域の足としてちゃんと使われてます。
「わがまちご当地入場券」収集旅第6回
北広島駅でエアポート110号の待ち合わせ、この車両が北海道日本ハムファイターズ大谷選手のラッピング車で、これに乗る機会はもう少ないと思いまして乗り換えてみました。
ちなみに先頭1号車の車内だけは「フィールドカー」として、床にマウンドやホームベースを描いてあります。また、座席の足元に大谷選手の実物大の「足形」があります。なかなか出会えない車両でしたので、これに乗れて良かったです。さて、大谷選手は「海の向こうへストレート」に行ってしまうのでしょうか。

さて、エアポートを南千歳で降りまして、元の苫小牧行きに乗り継ぎます。南千歳駅のホームには駅弁スタンドが今も残っておりまして、苫小牧駅のまるい弁当が出店しております。なので、苫小牧でも同じものが購入できるわけですが、なんか見かけたら買っちゃうんですよねぇ。
ちなみにまるい弁当さんは苫小牧のトラックステーションも経営しているはずです。
http://maruibentou.ekiben.or.jp
そういえば石勝線の0キロポスト碑、これ、なんで札幌方面のホームにあるんでしょうね。
「わがまちご当地入場券」収集旅第6回

●室蘭行き436D

さて、苫小牧は雨、今日はなかなか天候が悪く風もありますので、列車の運行は心配ですが、今のところ各線定時に動いてるように見えます。
室蘭行きはキハ40の1両。座席はあらかた埋まっていますので相席となりました。時期的に秋の乗り放題パスが使えるからか、それらしい方も見受けられますが、半分は部活の高校生。時間的に午前中の練習を終えて帰る運動部という感じが多く見受けられます。
その高校生が白老まででほとんど下車しましたので、ここからはボックスをせしめてお弁当タイムです。雨は相変わらず強く降り、景色も煙っていてよく見えません。

今日購入したのは「噴火湾ホタテ弁当」1000円。炊き込みご飯にホタテが4つごろんと入っている北海道っぽい感じの駅弁ですねぇ。結び煮昆布が良いアクセントです。個人的に今のところまるい弁当さんにハズレなしです。
「わがまちご当地入場券」収集旅第6回
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さて列車は登別へ。ここでは約10分ほど停車して特急列車に抜かされますので、改札を出てご当地入場券購入です。


●登別駅(登別市)

駅の営業時間は7:00-18:45で、ご当地入場券表面は幌別-富浦の特急北斗写真、裏面は地獄谷の鬼花火イラストです。胆振と日高の各ご当地入場券は共通のデザインで作成されています。

登別市は人口は約5万人ですが、1987年の人口が5万8千人ほどありました。登別温泉をかかえる観光地のイメージですが、町の中心は幌別駅付近で、室蘭への通勤需要も多く、室蘭の工場縮減で人口を落としている面があります。室蘭線は登別への区間列車も運行されており、このような札幌圏ほどではないが利用の少なくない区間の乗客を増やす努力はできそうに思うところです。地域が請願すれば駅間の長い鷲別-幌別に駅を設置することもできるわけですしね。
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また、登別駅はインバウンド対応案内表示は設置されたものの、バリアフリーは全く・・・2012年には登別市とJRが協議した形跡があるもののそのままということは設置基準に満たないのもありますが、費用負担で決裂したのでしょうね。

●長万部行き478D

東室蘭ではわずか5分ほどの乗り換え時間。しかも跨線橋利用です。東室蘭駅のわずか4本のホームで3方向の路線ですから捌きにくいのはわかりますが、なかなか厳しいですね。
この478Dもキハ40の1両で、座席はほぼ埋まっています。苫小牧の高校生に比較すると荷物を座席に座らせる高校球児なんかがいるあたり、やはり地域によって差があるものです。

この区間もあまり利便が高いとは言い難い区間ではありますが、比較的列車利用があるわけで、もうすこしなんとかならないかなと思う区間であります。
伊達紋別でかなり降りて、洞爺でも高校生の多くは下車。私は豊浦で降りましたが、そのあとはほぼ「秋の乗り放題パス」のような感じですね。雨はほとんど上がっています。このあたり、山一つで機構が大きく変わる区間ですね。


●小幌駅(豊浦町)

豊浦町は以前の日記で記載したとおり小幌駅の存続のために年間400万円以上の負担を行うこととしました。先ほどの478Dはこの小幌駅を簡単に散策し、すぐ戻る列車があるので利用しやすいようで、町が雇ったと思われる警備員もここから2名小幌駅に向かうようです(警備員氏の手には小幌駅利用客数を記載する用紙などがあった)
「わがまちご当地入場券」収集旅第6回
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豊浦町の人口は約4千100人。1987年には6千人以上おりました。2006年に虻田町、洞爺村と合併し洞爺湖町となる予定でしたが、結果的に住民投票で独立町として維持されることになり合併協議は打ち切られています。
現在、町の中心部からスーパーが撤退し、食料品の購入がコンビニ、ホームセンターの食品コーナーに頼る状態が続いているなど、今後単独町としてどう維持していくのかが注目されます。

小幌駅のご当地入場券は平日のみ豊浦駅内の喫茶店かっこう(就労支援施設)で簡易委託があり、ここで販売しています。平日も含む土曜、休日は駅から1kmほどの豊浦温泉しおさいで販売されています。
ご当地入場券表面は大岸-豊浦の特急北斗星写真、裏面は小幌駅イラストです。胆振と日高の各ご当地入場券は共通のデザインで作成されています。

さて、当駅は9月23日に車で訪れ、豊浦駅-豊浦温泉しおさいを徒歩移動し、現状の豊浦町についていくつか書いております。
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=830

このとき暫定的にご当地入場券を購入しております。これは列車だけで当地を訪れますと、他の駅の入場券を購入できない非効率があり、逆にこの駅だけ先に購入すると本数の少ないバスでの移動で他駅訪問ができるということがあります。


●伊達駅行き道南バス

今回は豊浦駅に14:52に到着し、これまた日曜祝日運休の道南バスの路線バスで洞爺に向かうことにします。わずか5分の滞在で14:57定刻でバスがやってきました。中型のノンステップ車で一緒に駅前から乗った小さな子供連れのお母さんもらくらくです。豊浦駅は鉄道利用時必ず跨線橋を経由する必要があり、これだけでもバスの利用は利便が高いわけです。ただ、豊浦駅にやってくるバスはわずか4本、そして日曜祝日は2本になってしまいます。
「わがまちご当地入場券」収集旅第6回
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バスは5人ほどの乗客を乗せています。これほど本数の少ない便にしては乗っている方で、これも町内で買い物ができない事もあるのかもしれません。国保病院に近い豊浦東雲町から国道に入ります。国道上も乗降が無くそのまま洞爺駅前に到着。運賃は290円でした。(JRだと210円)


●洞爺駅(洞爺湖町)

洞爺湖町は2006年に虻田町と洞爺村が合併しました。人口は9千100人ほど、1987年には合併前2町村で1万3千人以上おりました。北海道洞爺湖サミットの開催地になったことも記憶に新しいですが、一時期財政健全化団体になるなど苦しい一面も覗かせます。また、昨年地元の洞爺高校が閉校になりました。
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駅の営業時間は6:55-18:20で、ご当地入場券表面は洞爺-有珠の261系特急スーパー北斗写真、裏面は洞爺湖イラストです。胆振と日高の各ご当地入場券は共通のデザインで作成されています。

ここでは「土木学会選奨土木遺産」に登録されています虻田発電所に向かいます。先ほどバスから見えていた導水管と調圧水槽は目立つ存在です。これほど市街地に近く水力発電所が見えるのも珍しいのではないかと思います。
もちろん施設に近づくことはできませんが、近くの虻田神社といい急な道筋に住宅が密集していることがわかります。
「わがまちご当地入場券」収集旅第6回
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駅の裏側を洞爺湖町役場に向かいますとここから自由通路が駅に向かって延びています。駅自体も洞爺駅交流センターと一体になっており、平日はエレベータが使えるように見えます。なお、交流センター側に駅弁があるようですが、今日はもう閉店していた模様です。
「わがまちご当地入場券」収集旅第6回
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●札幌行き特急北斗13号

さて、1区間伊達紋別まで特急のお世話になります。JR北海道は25kmまで310円という格安の自由席特急券がありますので、この区間わずか10分、570円で特急乗車です。北斗13号はもう数少なくなった183系気動車の北斗ですが、さすがにあちこち古さを感じます。火災事故後エンジンを換装されているのですが、あまり長くは運行されないだろうなと思います。
ちょうど車内販売が来ましたのでコーヒーを購入。suicaの決済端末が故障中とのことで現金で購入します。やっぱり車内で飲むコーヒーは良いなぁ。10分だけど。
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●伊達紋別駅(伊達市)

とかくえらく風格のある立派な駅を持つ伊達紋別。開業が大正14年なので、その頃からの駅だと思うのですが、なぜそこまで長期間駅の建て替えの話が無かったのか不思議です。
「わがまちご当地入場券」収集旅第6回
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とはいえ、駅の跨線橋については市の自由通路と同時施工でエレベータ付きのものに建て替えられる予定で、工事が進んでいます。
漁港や住宅地に繋がる古い自由通路と新しい自由通路兼改札内跨線橋を確認します。このように目的の違う両者が同時に施工される例は北海道では多くなく、多くの駅でエレベータ付きの立派な自由通路の横で旧態同然の階段だけの跨線橋が並ぶ光景を見ています。もちろん予算の出所や補助金の問題はありますが、伊達市とJR北海道の取り組みは素晴らしく感じます。
「わがまちご当地入場券」収集旅第6回
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さて、伊達市ですが中心部は駅から2kmほど離れています。高校なども離れているためバスが比較的充実しています。そのバスも1996年に国鉄-JRバスが撤退しています。先の豊浦への路線も国鉄バス路線だったわけですね。(それ以前は礼文駅までも路線があった)


伊達市は壮瞥町を挿んだ大滝村と合併。現在の人口は3万5千人ほど、1987年の両市村を合わせた人口が3万6千人とほとんど変わっていません。雪が少なく住みやすい風土ということで移住者も多く、今の移住ブームに先立った2000年頃から移住政策が行われています。駅は離れているものの、中心部がコンパクトにまとまっていることもありますし、地域では大きい日赤病院も街の中にあるという利点があります。

駅の営業時間は7:00-19:30で、ご当地入場券表面は黄金-稀府のキハ40写真、裏面は伊達野菜イラストです。胆振と日高の各ご当地入場券は共通のデザインで作成されています。

伊達市は何度も訪れている町ですが、会員制相乗りタクシー事業「愛のりタクシー」など地域交通に密べきところが多々あるので、もう少しゆっくり訪問して見たいと思っている町です。


●東室蘭行き481D

さて、あっという間に時間で、またキハ40の1両であるこの列車。車内はやはり座席の半分ほどが埋まっています。行きと同じ顔を見ますので小幌を往復してきたのかもしれません。きびきびとした若い運転士さんの運転は心地よいです。この長万部-東室蘭の各駅では降りたことの無い駅がいくつかあって、気になってるんだよね。


●苫小牧行き441D

この乗り継ぎも何度も行っている定番の列車ですが、例によって2両の苫小牧行きは既に満席。キハ143はロングシートが長いのでそこにお邪魔する。
高校生は多いもののあまり降りず、最も良く降りたのが白老なのは驚き。白老だと苫小牧方面の通学が多いだろうというイメージだったんでね。
またこちら側に来ますと雨が強くなってきました。
「わがまちご当地入場券」収集旅第6回


●白老駅(白老町)

今回はもう暗い時間になったので、再度訪問したいとは思いますが、ここでもご当地入場券を購入しておきます。列車が特急の通過待ちで6分ほど止まるんですね。
てきぱきとした駅員さんに対応いただきました。

白老町は人口1万7千人ほど、1987年には2万4千人でしたし、ここ数年で大きく減らしたように見えます。これは旭化成建材の白老工場閉鎖なども絡んでるものとは思いますが、隣の苫小牧との差が非常に大きく感じます。

今後国立アイヌ民族博物館や国立民族共生公園等「象徴空間」が整備され、年間100万人の観光客が訪れるようになると試算していますが、町のページを見てもJRのアクセス改善など他人頼りな政策の羅列を見る限り怪しいところだと言わざるを得ません。

駅の営業時間は7:00-18:00で、ご当地入場券表面は萩野-白老の785系特急すずらん写真、裏面はアイヌ民族博物館イラストです。胆振と日高の各ご当地入場券は共通のデザインで作成されています。

いずれにせよ白老は後日ちゃんと見て回りたいものです。


●さいごに

室蘭線の特急運行区間は沿線人口も少なくはないので、ある程度の普通列車輸送もある区間になります。しかしながらJR北海道の現状の投資ではこの区間の輸送改善すらままならず減便が行われるという状況になっています。苫小牧市や伊達市のように人口の増えた、または変わらない町のある区間を考えると、もう少してこ入れができるのではないかと思う部分ですし、列車を乗りやすくするハードウエア、ソフトウエア工夫も必要になりましょう。
しかし、それも現在のJR北海道の置かれている状況では難しく、そのなかでも自由通路や跨線橋のバリアフリー化に乗り出した伊達市のような例は続いて欲しいと思うところです。

さて、今回は洞爺・伊達紋別・登別・白老の4駅と小幌駅分を算定して38駅収集済、残り61駅(暫定2駅除く)となりました。まだ長いですねぇ。


次回
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=832

カテゴリ: 北海道の交通関係 JR北海道 わがまちご当地入場券 一日散歩

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