北海道の交通関係

「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①

2018/02/22
JR北海道の「わがまちご当地入場券」という企画。その町を訪れて、その地域でしか購入できない「入場券」を入手するという単純でありながら奥深い企画だなと思うのであります。

「わがまちご当地入場券」については過去日記 「JR北海道わがまちご当地入場券を応援したい」
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=815

または公式サイト
http://www.jrhokkaido.co.jp/gotochi/
を参照ください。全101駅で発売されています。

現在までのご当地入場券収集完了駅は
北海道新幹線(0/2)
函館線(12/25) 熱郛(暫定)・小沢・仁木・余市・小樽・札幌・美唄・奈井江・砂川・滝川・妹背牛・深川・旭川
根室線(3/17) 赤平・芦別・富良野
千歳線(0/3)
室蘭線(6/10) 小幌・洞爺・伊達紋別・登別・白老・苫小牧・栗山(暫定)
石勝線(1/2) 夕張
富良野線(2/3) 上富良野・美瑛
留萌線(3/3全駅完了) 秩父別・石狩沼田・留萌
宗谷線(3/11) 比布・塩狩・剣淵
石北線(5/8) 愛別・遠軽・北見・美幌・女満別
釧網線(0/6)
札沼線(4/4全駅完了) 石狩当別・豊ケ岡・浦臼・新十津川
日高線(3/7) 鵡川・新冠・静内
(暫定はJR利用で購入していないため、購入箇所に鉄道で降りた時に購入扱いとする)
以上42駅、残り57駅(暫定2駅除く)です。

過去の収集の様子をを以下に記載しております。
1回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=816
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=817
2回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=818
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=819
3回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=820
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=821
4回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=822
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=823
また、日高、夕張への訪問時も購入しています
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=824
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=826
6回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=831
7回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=832
-----ここまでテンプレート-----

●出発は「白石駅」

ご当地入場券集め冬の陣ですが、冬期の収集ではフリーきっぷ的なものが少なく回りにくいというのがありました。各駅できっぷを購入して乗るのも良いのですが、さすがに懐に厳しい。そこで今回は「途中下車」で集めていこうじゃないかってことをやってみます。実施日は平日にお休みが取れた水曜日。ですので札幌圏に残された休日購入不可能駅2駅を攻略します。

とはいえ、JRのきっぷのルールでは片道100km以内の乗車券では「途中下車」できません。それなら大きく回って「片道」にしちゃおうというのが今回用意したきっぷです。
函館本線白石駅を出発し、岩見沢-沼ノ端-千歳を経由して白石駅に戻る「片道乗車券」になります。運賃は乗車距離をそのまま足して158.4kmとなり、運賃は2,810円です。100kmを越えますので途中下車してもきっぷをそのまま使い続けられます。なお、回る順は指定されますので、買う前に予定を立てておいた方が良いですね。

今日は気になっていた地下鉄白石駅に隣接して完成した白石複合庁舎への訪問も含めまして、札幌駅から地下鉄を乗り継ぎ地下鉄白石駅へ、そこからバスでJR白石駅に向かいます。おなじ「白石駅」ですが両駅は2km以上離れバスでも約10分の道のりになります。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
JR白石駅は2011年に自由通路をもつ橋上駅舎に建て替えられました。北口はバス停留所からすぐ駅に入れる構造ですし、系統の多い南口でも集約されています。特に北口側からは南側にあった駅舎へ迂回する形になっていたためバス利用者も利便は高くなかったわけです。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
さて、無事に乗車券を購入し(こういうマニア的な買い方はたまにあるようで駅員氏こともなげに発券いただきました)まずは江別駅に向かいます。ちょうどホームにはスーパーとかちとこれから乗る3421Mが一緒に入ってきました。こういう光景が見られるのも複々線のこの区間ならではです。

●江別駅(江別市)

各駅まだ早い時間なだけに乗り降りがあります。大麻駅では学生が、野幌駅では用務客が、そしてあらかた車内に人がいなくなって終点の江別駅です。4番ホームは札幌圏の増発が行われた際折り返し列車のためにJR化後新設されたもので、当時は0番線を名乗っていたはずです。
今年は江別市も雪が多く、4番線にはラッセルしながら列車が進入した跡が見えます。ホームから見える家には1m近くの雪の山。ホームでは除雪作業を行っています。「雪への対策が甘い」とマスコミが唱えるのを見るに付け、こういう作業見てないのだろうかと言いたくなります。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
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「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
さて、無事に自動改札機は「途中下車」を処理し手元にきっぷが戻ってきました。ご当地入場券は駅窓口で発売、5:30-0:00と営業時間も長い駅です。オモテ面は桜の時期の大麻-野幌間の731系電車、裏面は国道337号美原大橋、やきもの市、ガラス工芸館です。別にどうこう言う気はありませんが、裏面に大きく道路橋ってどうなんでしょうね。

江別市は人口は約12万人。小樽市を抜き北海道では7番目となりました。札幌に近く比較的敷地に余裕があることからベッドタウンとして栄えましたし、大麻駅近くには大学や道立図書館などもあり、比較的平均年齢も若い地域です。JR北海道もこの地域は重点的に増発を重ねており、江別で折り返す列車を多数運転しています。

さて、何度も降りてる駅ということもあって、先を急ごうと思うのですが、後ろを追いかけてくる区間快速列車が遅れています。そして、到着したと思ったら運転見合わせとのこと。この先江別-豊幌の踏切でトラックが立往生し、非常ボタンが押されたとのことで、ともかく事故にならなかったのは幸いです。結果的に11時20分頃に運転再開。列車は25分ほど遅れて岩見沢に向かいます。当該踏切にトラックはなくJRの保線職員が多数見えました。設備に異常はなかったものの、こういう人たちがいないと列車は運転出来ません。


●岩見沢駅(岩見沢市)

岩見沢市内に入り幌向駅を過ぎると先ほどまでの好天がウソのような猛吹雪です。列車も信号が確認出来ない区間では徐行になり、最終的に見えなければ止まってしまうわけで、気を使う区間です。後ろには先を急ぎたいであろう特急が追いかけてきています。
列車は降りしきる雪の中岩見沢駅1番線に到着します。このホームは幌内線や万字線など非電化線用のホームだったものを札幌方面からの電車折り返しにも使えるようにしたものです。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
ご当地入場券は駅窓口で発売、5:30-23:35とこちらも営業時間の長い駅です。オモテ面は雪の中を走る岩見沢-峰延間のキハ183系オホーツク、裏面は「バラとワインと鉄道の街」を銘打ってバラ園、ブドウ畑、そして駅北口にある煉瓦造りの岩見沢レールセンターの写真です。
岩見沢レールセンターは1898年に旧北海道炭礦鉄道の岩見沢工場材修場として作られたもの。現在も業務に使用している施設です。

岩見沢市は人口は約8万2千人。空知総合振興局がおかれている拠点都市です。元は炭鉱からの石炭集積地として発展した町で、交通網もそれに合わせて作られたこともあって岩見沢市中心部は交通網が充実しています。また、札幌に近い幌向地区などはベッドタウンの要素もありますが、栗沢町・北村を合併し一時期は9万人を超えていた人口も最近は減ってきています。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
さて、雪で出歩くのも億劫なので、駅前の中央バスターミナルの入るコミュニティプラザにお邪魔。ここは地域FMのスタジオなどもあり、市役所の関連施設等もあるように見えます。この時期だと確定申告の相談窓口はこちらのコミュニティプラザ。ただ、パスポート申請などは駅にある有明交流プラザと少々公共施設が分散しすぎでは?という印象は持ちます。

2007年に開業した岩見沢駅駅舎ですが、構内にパン屋やCD屋などがあったのですが、結局今はコンビニ型のキオスクと観光案内所だけが残ったことになります。駅自体は非常にデザインに優れ、居心地自体は悪くないのですが、どうしても街の規模が縮小する中「駅」に人が集まりにくい現状があるのでしょう。せめて雨雪に濡れずに乗り換え出来るよう、もう少し駅とバスターミナルを一体で作れればとか思うところではありますが。


●栗山駅(栗山町)

さて、吹雪は収まってはいませんが、室蘭線の列車は函館線の列車を待っただけで数分遅れて出発です。2両編成のキハ40は機関換装されていますが、車体は所々に塗装はげで痛々しい感じ。室蘭方面で海沿いを走る運用につく車両ですので痛みやすいのもあります。乗客は用務客風の方が15人ほど。直前にバスもあるはずで結局非効率なんですよね。

雪をかき分け止まる寸前まで力行する形での運行は運転士さんも大変そうです。この日は指導の運転士さんとの2人での運行。JR北海道は運行要員の不足も言われていますので収支そのものよりも人不足での運行中止もありそうに思っています。

さて、栗山に入ると青空。天気は地域にもよりますが急変するものです。向かい側には除雪モーターカーが停止しており、車内には3人の職員が見えます。除雪作業は運転する人だけではできず、絶えず注視し除雪幅をウイングで調整したり、場合によっては人力での除雪も必要で機械除雪といってもどうしても「旅客列車より搭乗員が必要」なのですね。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
栗山駅は2000年に町の交流施設「くりやまカルチャープラザEki」と合築した形で立て替えられ、跨線橋兼用の東西自由通路も併設されました。このため各ホームと駅前に発着するバスと交流施設内はすべて車椅子等での移動が可能となっています。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
駅自体も観光協会による簡易委託が実施され、JR、バス双方分け隔てなく乗車券類を扱い案内放送もされています。これは他の地方にはあまりなく非常に珍しいし、街を訪れる人にとっても安心できるものです。ちなみに中央バスの手売り乗車券はここ以外残っていないのではないでしょうか。

カルチャープラザには軽食を出す店もあり、ここで蕎麦を提供しています。なんと「駅蕎麦」があるわけですね。地元の奥様が懇談する中蕎麦をいただきました。また、ここには北海道日本ハムファイターズの栗山監督の像もあります。栗山監督は名字が同じ事が縁で観光大使を依頼され現在はこの町に在住されています。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
ただ、町の人口は約1万2000人。ピーク時は2万人ほどありました。由仁、南幌との合併協議も頓挫しています。

ご当地入場券は昨年バスで訪問した時に購入済ではありますが、オモテ面は由仁-栗山のキハ40、裏面は田園風景のイラストです。窓口は8:00-18:00(休日16:00)です。

●由仁駅(由仁町)

ここからは一駅分バスで移動します。中央バスが室蘭線併走で運行する路線は岩見沢から栗山・由仁経由長沼、三川とを結ぶ便が出ています。14:15定刻にやってきたバスに乗客はおらず、中央バスとしてもこの路線をどう維持するかは厳しい選択があるはずです。途中で1人乗車し、由仁までの運賃は370円です。JRは210円と運賃差が大きいですね。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
由仁駅は2006年に新築されました。バス待合室と兼用で待合室、トイレが整備されぽっぽ館と呼ばれる観光協会案内所でコーヒーなども出しています。喫茶店感はほぼ皆無ですが、地元の特産品なども売られています。
ご当地入場券はオモテ面は追分-三川の日高線色キハ40、裏面はゆにガーデンのリナリアの丘です。「ぽっぽ館ゆに」で発売し、冬期間は土日祝日休みとなっています。10:00-15:00と営業時間も短くなっています。バスが到着したのは14:35分頃でしたので無事に購入出来ましたが、鉄道だけだとなかなか厳しいですね。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
この駅も線路は除雪作業の真っ最中。ホーム下は機械で除雪出来ないため人力で作業を行っています。10人以上の作業員が雪をホーム上にあげ、更に運んで、最後は除雪機で飛ばすという作業を行っています。道路では考えられないような除雪作業がここにはあり、この作業のための人員もJRが自前で確保し、自費で払う必要があるわけです。この除雪作業に対する費用というのがかなり大きいわけで、路線収支を悪化させる要因でもあります。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①


由仁駅は駅の裏手に文化交流館と健康元気づくり館があり、ここに駅からの自由通路が連結されています。この自由通路と2つの施設の2階廊下が周回路となっており、ご婦人が「散歩」を楽しんでいました。そして健康元気づくり館にはスポーツジムのような機器が並んでおり、町民の体力作りに貢献するというわけです。バスは駅前に着きますので、この自由通路にはエレベータが完備されており、JRの跨線橋と兼用にもなっています。残念ながらJRの跨線橋部にはエレベータがありません。駅裏手からは直接ホームに行けないので、苫小牧方面行きの列車利用者は必ず階段を要することになります。駅表側、岩見沢方面行き利用は段差がないだけに残念ですね。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①
由仁町の人口は約5300人ほど1970年代は1万人程度はおりましたので、急激に減っているわけです。2011年に地元の由仁商業高校が閉校しています。

さて、辺りを一周して駅に戻ると先ほどの除雪作業の皆さんが撤収準備中。この駅は駅前からホームまでは段差のない駅舎を経由します。当然除雪機もこの駅構内を通過していくという珍しい光景を目にしました。もちろん先導する職員がおり安全面に問題はありません。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①

駅内に案内放送が流れます。15:36発の苫小牧行きが岩見沢での接続待ちで10分程度遅れるとのことです。実は次のバス便との接続時間が5分ほどで心配。まぁ、悩んでも選択はないので列車に乗り込みます。
「わがまちご当地入場券」収集旅第8回-①

次回
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=834

カテゴリ: 北海道の交通関係 JR北海道 わがまちご当地入場券 一日散歩

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