北海道の交通関係

「わがまちご当地入場券」収集旅第14回-2

2018/07/29

前回はこちら
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=844

●代行バス9225

駅で普通の入場券を買って久々にホームへ。駅そのものは整備されていて今にも列車が来そうな雰囲気です。駅員氏が線路に降りないようにと言うのは当然で、今も線路整備の保線車両は線路を使用しています。廃線では無いので全く放置もできないわけですし、苫小牧貨物駅-鵡川の信号扱いは静内駅で管理していますのでその電気設備などの管理も必要なわけです。
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ここからのバスはジェイアール北海道バスの一般車両。札幌圏で使用されていたものでしょう。あくまで車両は貸切車として登録し直され、運賃箱はそのままですが使用できません。運賃表示器は次駅表示だけを行っています。そのまま乗り継いだ人も含めて乗客は8名です。自動音声のアナウンスがあるだけ鵡川側よりマシですし、なによりステップが低い一般車両というのがいいですね。乗り心地はそれほどよくはありませんが、今や長距離バスでも一般路線はバリアフリーが求められ、車椅子積載スペースなどは必要な装備です。
「わがまちご当地入場券」収集旅第14回-2
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この先はすべての駅が道路上バス停での扱いとなります。
東静内、春立は乗降無しで、この便は日高東別を非経由となった便です。これだけでざっと10分所要時間を短縮しています。折角の集落である三石港町地区にバス停は無く、旧役場付近の三石本町地区をも大きく離れた日高三石で1人乗車。このあたりは新ひだか町がもうすこしJR側と話し合って利便を高くした方がとも思います。
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国道から外れて、集落のない蓬栄では乗降無し、集落の中に駅があった本桐では1人下車、ここは交換駅だったのを思い出します。また国道に戻り、離れると荻伏。このあたりからジェイアールバスの一般路線も現れます。荻伏では荻伏市街バス停を待合室にして、待合室裏手で転回します。ここで1名乗車。絵笛は駅方面に行かず国道上絵笛バス停で取り扱い。乗降無し。そして浦河町役場前の浦河で降ります。ここで降りたのは3名。みなマニア風です。

さて、朝6時台から札幌を出てきて浦河までやってきました。6時50分に札幌を出て、11時46分に到着ですから約5時間ほどかけて来たことになります。運賃だけで3990円、しかし、札幌8時10分の高速ペガサス号に乗れば浦河駅裏の役場前に11時50分に到着します。3時間40分ほどの行程2930円です。そして自家用車で動けば札幌市中心部から浦河までは高速経由で172km2時間40分ほどの行程になります。高速を使わなくても3時間ちょっとで着くのではないでしょうか。浦河の人がどの交通機関を選択して札幌なりを移動するのか。
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●浦河駅(浦河町)


浦河駅は確か1986年改正で交換設備が撤去されはたずです。それでも地域の拠点であり有人駅が維持されています。また、保線所などもあります。国道から見える保線所は使われてはいるものの、最低限な管理業務だけのはずです。旧跨線橋が延長され国道歩道への自由通路を兼ねています。ホームへの立入はいつでも可能で、駅員配置駅では珍しい構造です。窓口の営業時間は今や水・土曜と第2・4月曜だけ、しかも12:00から16:20までとなっています。今日は土曜日で、窓口が開いていれば何らかのきっぷが買えるなとも思っていたわけです。バスは定時に到着し、窓口が開くまであと10分ほどありますので、駅前から見えるお寺に行ってみましょう。
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なかなか長く、所々痛んでいる階段を上りますと妙龍寺というお寺。北海道にも八十八箇所巡りというのがあって、五十番目の札所となるようです。周りには尊像が多数ありまして、なかなか異様な雰囲気です。境内に入りますと住職が迎えてくださり、少々怪訝そうにはされましたが、お参りさせていただきました。おみくじは大吉でございました。
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さて、駅に戻りますと窓口は開いているものの発券機にトラブルがあったようで切符の販売が出来ない模様でした。駅員氏は済まなさそうにされていますが、これは仕方ありません。ただ、駅の営業日が少なく、また、定期券などの購入の面で考えると早く直さなければなりません。発券機の保守は苫小牧にあるそうで、応援を頼んでもすぐには来れないわけですね。
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駅からしばらく歩きましてご当地入場券の発売箇所は浦河観光協会となります。ほとんどの日は閉まっている駅窓口では発売しにくいという面はあるんでしょう。で、観光協会に到着しますと「ただいま留守にしております12時45分頃戻る予定です」との書き置きが。
この後あまり歩かずバス停から乗れる12:23の様似行路線バスで様似に行こうかなと思っていたので、予定変更です。日差しも暑くまだしばらくありますのでお隣で良いにおいがしているラーメン店「ラーメン飯店ききょうKEN」にお邪魔。味噌ラーメンを頼みましたがうまい。あっという間に完食です。

ラーメンを食べ終わって観光協会に伺いますと、ちょうどラーメン屋に向かったところで戻られていたそうで恐縮されましたが、まぁ、その後の行程に影響なしなので。

ご当地入場券は浦河観光協会で発売、9:00-18:00です。駅からは国道を様似側に700mほど向かったところ。NTT局舎の先になります。オモテ面は東町-日高幌別のキハ40。裏面は「ホーストレッキング」のイラストです。胆振と日高はこの同じタッチのイラストが裏面に描かれていて非常に好感が持てます。
浦河町は人口1万3000人ほど、80年代は2万人近くという印象。日高振興局が存在し、馬と昆布という名産を持っています。

さて、駅まで戻ってきましたが、やはり発券機は直っておらず。暑いのでバスの時間まで駅で涼ませて貰います。自動販売機などはあるにせよ駅近くには商店などもないのでね。正直もう少しバスの停留所が集落内などにあれば利便高いのになとは思います。


●様似駅(様似町)

代行バス9227便は1人だけを乗せてやってきました。バスは急に国道を外れると山側に進んでいきます。何事かと思ったのですが、東町駅バス停を浦河高校、日赤病院に近づけるために大きく迂回運行しているようです。正直道南バスに協力をお願いして浦河ターミナル内で転回できれば相当時間的にメリットがありそうに見えます。
東町では1名下車、そして2名が乗車してきました。女性客は普段は路線バスを使っているようで、町の高齢者用パスが使えないことなどを確認しています。
浦河町近郊の公共交通機関はJR、ジェイアールバス、道南バスの3社があり、バスカードや定期券も共通ではないわけで、その状態が長く続く方がよほど不便です。

日高幌別は乗降無し、鵜苫は1名下車、駅から離れた国道で扱う西様似も乗降無く終点様似です。この9227便は苫小牧方面から接続がないため利用が少ないように見えます。
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ご当地入場券は様似駅窓口で発売。様似駅はジェイアール北海道バスが簡易委託を請け負っていてバス券もここで発券しています。営業時間は概ね8:00-16:30で途中何度かの休憩があります。
オモテ面は様似駅ののキハ130。裏面は「親子岩」のイラストです。親子岩は車窓から見えていてやはり印象的な風景です。
様似町は人口4300人ほど、80年代は8000人近くという印象。様似高校も2014年に閉校しています。現在はアポイ岳ジオパークを観光の目玉としています。


●様似-えりも岬-広尾の路線バス

けっこういろんな場所でバスに乗ってきた私も、なかなか足が向かずに乗れていなかったのがこの様似-広尾のバスです。国鉄時代から運行されており、全国版の時刻表でも鉄道の並行部分も含めて比較的大きく掲載されていたのを覚えている方も多いでしょう。
JR北海道の直営バスだった頃は日高線営業所として鉄道と一体運行が行われていたり、さまざまな施策があったのですが、現在は分社化されていることもあり、日高線並行の高速バスも運行しています。
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さて、14:00発のバスには私のほかもう1人だけ。日高線の代行バスに乗っていた人もここまでは足を伸ばさないようです。
バスは快適に冷房こそ入っていますが、そこそこ年季の入った車両。運賃箱は札幌市営バスについていたもので、札幌市内ではICカードSAPICA導入で使用できなくなった磁気のバスカードが今も使用可能です。
律儀にアポイ山荘を経由しますが乗降無し、えりも町との堺付近で1人下車して、この後は私一人です。

国鉄バスがこの地域にバスを走らせたのは鉄道線の先行という意味があります。日高線と広尾から先帯広を結んでいた広尾線とを接続する構想があって、えりも町中心地に存在するバス停は「えりも駅」は現在の場所から少々離れたところに「幌泉駅」として開業し営業していたわけです。現在のえりも駅に移転したのが1977年で、2000年頃に窓口は廃止、2008年に建物も現在の「バス待合室」スタイルになりました。

さて、そのえりも駅、バス停前に車が止まっており不便なわけですが、かといって誰も利用客はいません。気さくな運転手さんと、このあとはいろいろとお話を。この時期はまだ休日でも乗らないこの便ですが、それでも夏休みシーズン中はそれなりの利用があるということです。

やはり残念なのは代行バスになって既に3年以上が経つにもかかわらず、路線バスの時刻に変更が無いため鉄道当時札幌駅を早朝出発で様似駅で乗り継ぎ可能だった11:35発のえりも岬、岬小学校行きに代行バスから間に合わず、札幌から襟裳岬への日帰りができないのです。

この広尾へのバスに関しては2002年に存廃問題が起きていて、結果的に広尾町の補助もあって存続が決定した経緯です。しかしながら日常の利用客は皆無、観光面でもこのような「ただ一周」スタイルの移動しかできなければ地域への影響は望めず、やはりJR日高線とともに利便の高い形に組み替えた方が良いわけです。

運転手さんとの話では地方交通の厳しさについて、そして長距離のバス運行をすることの厳しさも話されていましたが、本当にこのような路線を維持されていることは頭の下がる話です。

バスは北海道で最も長いえりも黄金トンネルに入ります。トンネルの中にもやがかかっているトンネルを通過するのは珍しい経験かもしれません。このあたりは長いトンネルが多く開通に多大な労力を使った路線です。その後内陸部を経由する天馬街道もつくられ、この入口となる帯広広尾道の延伸も事業決定。最終的には日高道と天馬街道を経由して道東道の代替ルートとしても利用できるよう検討されているわけです。

バスは広尾に到着。結局ほとんどの区間が私一人の旅となりました。運賃は2340円ですが今回の北海道フリーパスはジェイアール北海道バスの一般路線に乗車可能。この区間も含まれています。なんか申し訳ない感じです。
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●広尾-帯広の路線バス

さて、鉄道廃止後はバス駅として十勝バスの発券窓口と広尾線資料館があった広尾駅は今年6月に解体されて更地になっています。プレハブの仮待合室があり発券機能もまだ生き残っています。早速バスの乗車券を購入。未だに硬券のバス券が出てくるのも珍しいのですが、最終的に運賃箱に投入されるバス券が豪華なのはもったいない感が強いですね。
広尾駅跡地のバス乗り場は今後新築される予定です。広尾町内でも少し町外れな駅跡ではありますが、拠点としての必要性は考慮しているのでしょう。

ちなみに私はジェイアールバス側の乗車券を持っていましたので買いませんでしたが、この時期様似-広尾-帯広(帯広空港)へのバス運賃を割引、観光地での特典がついた「とんがりロード散策きっぷ」が3900円で発売されています。

広尾の十勝バスの職員さん、様似に帰るジェイアールバスの運転手さんとも一言二言。1人を乗せて去って行きました。その後広尾営業所始発で広尾町内を循環してきたバスに連絡袋を渡して一言二言。かなり旧式なバスですがすぐ広尾高校前からも乗車があって10人ほどと結構乗っています。

鉄道の建設が広尾と様似で打ち切られたのは、この間が長大トンネルなどの多大な設備が必要な上、利用客が多くは見込めなかったことでもありましょう。しかしながら、やはり鉄道があったらどうだったか?というのは考えてしまうものです。

ざっと1時間おきに運行されている広尾線のバス。元々鉄道廃止前も8往復ほどのバスが運行されていて、途中の大正、大樹までも含めればざっと1時間に1本程度の運行がありました。鉄道廃線後は鉄道時刻の便を「快速」として既存バスとは別系統で運行開始。あまり利便がよくなかったようでその後既存便と統合されています。というか、帯広-広尾に関しては鉄道開通前の大正時代からバスがあった地域なので単純に先祖返りしたとも言えるわけです。
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大樹や中札内など各案内所から職員さんが出てきて、社内便を運転手さんに渡すのが面白いですね。この便が指定便なのでしょう。それにしてもこまめに利用があるのは素晴らしいです。ただ、この路線も高額な補助金対象路線であって、これが無ければ運行の継続はできません。並行する無料高速道路を経由すれば1時間半ほどの行程を2時間以上掛けて走るバスが使われるのは難しいことです。

バスは帯広市郊外のイトーヨーカドーやイオンなどのショッピング施設をこまめに周り、それなりに市内の乗客も集め、最終的に帯広駅前に到着したのは18時45分となりました。手前の長崎屋前とかで降りても駅は徒歩圏内ですが利便性を確保するのに市内を少し回るわけですね。


●帯広駅(帯広市)

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帯広駅前のバスターミナルは「おびくる」として5月にオープンしました。さすがに新しいターミナルは設備が行き届いています。しかしながら駅との間は少々離れていて雨が降れば濡れてしまうのが残念です。
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残念ながら帯広ではあまり時間を取らずまっすぐ札幌に帰宅です。どこかで泊まりで行きたいものです。本当は浦河駅で発券して貰おうと思っていた帰りの「とかち」の指定席を発券。19時で閉まってしまう駅ナカ店舗のエスタにある「かきはげ」さんでかき揚げ丼を頂きます。そろそろ閉店時間のところでしたが、揚げたてのかき揚げ天美味しかったです。
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ご当地入場券は駅窓口で発売。営業時間は6:00-22:30で、オモテ面は西帯広-柏林台を走るキハ261とかち。裏面は「十勝帯広市」と幸福駅の写真です。
また、「キハ183系(初期型車両)記念入場券」も購入。当駅はとかち号です。
帯広市はこの地域の中核都市。町は人口16万6千人ほどです。2000年頃にピークで17万人以上が住んでいた帯広市ですが、最近は郊外への移転などもあり、中核市らしい人口の動きになっています。ちなみに80年代は15万人くらいでしたから、人口が集まってきていたんですよね。
そういう意味で駅から2方向に分岐していた広尾線、士幌線は生き延びる術があったかもなとも思っていたりします。

特急とかち10号は4両編成ですが満席近い乗客を乗せて出発。ここでも外国人観光客の携帯電話の通知音が定期的に響き渡り、どうにかならんかともおもいます。



現在までのご当地入場券収集完了駅は
北海道新幹線(2/2全駅完了) 奥津軽いまべつ・木古内
函館線(22/25) 函館・新函館北斗・大沼公園・鹿部・森・熱郛(暫定)・昆布・ニセコ・倶知安・小沢・仁木・余市・小樽・札幌・江別・岩見沢・美唄・奈井江・砂川・滝川・妹背牛・深川・旭川
根室線(9/17) 赤平・芦別・富良野・帯広・白糠・釧路・厚岸・浜中・東根室
室蘭線(10/10全駅完了) 小幌・洞爺・伊達紋別・室蘭・登別・白老・苫小牧・早来・由仁・栗山
千歳線(3/3全駅完了) 北広島・恵庭・千歳
石勝線(1/2) 夕張
富良野線(3/3全駅完了) 中富良野・上富良野・美瑛
留萌線(3/3全駅完了) 秩父別・石狩沼田・留萌
宗谷線(8/11) 比布・塩狩・剣淵・士別・名寄・美深・音威子府・天塩中川
石北線(7/8) 当麻・愛別・上川・遠軽・北見・美幌・女満別
釧網線(0/6)
札沼線(4/4全駅完了) 石狩当別・豊ケ岡・浦臼・新十津川
日高線(7/7全駅完了) 浜厚真・鵡川・日高門別・新冠・静内・浦河・様似
(暫定はJR利用で購入していないため、購入箇所に鉄道で降りた時に購入扱いとする)
以上79駅収集済、残り21駅(暫定1駅除く)です。

ついに日高線を完了しました。明日はついに最終日です。

今回はJRを15,010円分使いましたので、前回と合わせて57,020円乗りました。
・運賃
札幌-様似 4,320円
帯広-札幌 4,320円
合計8,640円
・特急料金
札幌-苫小牧 1,130円
帯広-札幌 2,900円
合計4,030円
(現在帯広-札幌は3,240円のお先にトクだ値が使えるのでもう少し価格差は詰まるが)
これに様似-広尾のバス代2,340円もこのきっぷで乗車できました。

次回は北海道フリーパス最終日です。さてどこへ行こうかな?

次回はこちら
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