北海道の交通関係

「わがまちご当地入場券」2周目開始-1

2018/11/01

さて、釧網線の3駅をまだ残している「わがまちご当地入場券」の収集ですが、目処がついたこともあって、2周目のチャレンジを行いたいと思います。


今回はまた別のルールを課してみます。
①北海道の全市町村を訪問する
ご当地入場券で訪問できるのは北海道内100市町村ですが、現在北海道には179市町村があり、また、平成の大合併前には212市町村がありました。これを廻ってみようという趣向です。
②「訪問」は役場庁舎で
基本的に役場庁舎に行くこと、写真を撮影したことで「訪問」とします。
③ご当地で名物を食そう
これは地方だと厳しくなりますが、基本的に当地で少し時間を取って1食、または1品購入します。
④足は基本的に公共交通機関
これはJR縛りは基本的に難しくなりますのでバス等の公共交通機関を使いたいですね。ただ、車、レンタカーを否定しません。これは当地の「見たいもの」が必ずしも公共交通で行けないというのもあります。逆にその地域を別な視点で見ることにもなりますので。


ということで、最初は札幌をスタートにします。札幌市は10区ありますので、その各区も廻ってみます。
今回購入したのはジェイアール北海道バスの札幌圏が1日乗り放題になる「1日乗りほーだいきっぷ」です。800円で札幌-小樽・江別・北広島などの区間乗れます。宮の沢-小樽だけで600円ですから往復でモトが取れます。

「わがまちご当地入場券」2周目開始-1
「わがまちご当地入場券」2周目開始-1

●札幌市中央区
札幌駅エスタのドミニック・ジュランでパンとコーヒーの優雅な朝食を頂きます。712円。バスはこの真上から出発です。
最初に降りたのは「北1条西12丁目」教育文化会館の真横です。ちょっと歩いて中央区役所を訪問します。ジェイアールバスは啓明線でこの辺りに来るバスがいるのですが、ちょうど時間帯が悪く歩きです。雨風が激しく寒くなってきました。
「わがまちご当地入場券」2周目開始-1
札幌市中央区は人口24万3000人その名の通り札幌市の中心部ですが、円山、盤渓など山間部も抱えスキー場やゴルフ場も存在する区です。札幌だけで無く北海道の中枢がここ札幌市中央区に位置していて、最近は都心回帰で人口が増加しています。中央区役所は旧山鼻屯田兵村に位置しています。都市部が広がる中ですが住宅の多い場所でもあります。最寄り駅は地下鉄東西線西11丁目駅、市電中央区役所前電停です。


●札幌市西区
またバスに乗りまして西区役所前で下車。ジェイアールバスの西区役所前バス停は「琴似本通」と称していましたが、市営バス移譲などを経てこの付近のバス停を「西区役所前」と改称しています。国鉄時代からJR初期はこの琴似本通バス停を鉄道の琴似駅と同一とする取り扱いを行っています。旧国鉄バスにはこのような鉄道との連絡バス停がいろいろ存在したわけです。現在はジェイアールバスが旧市営バス移譲路線としてJR琴似駅と地下鉄琴似駅にも乗り入れています。
「わがまちご当地入場券」2周目開始-1
札幌市西区は人口21万6000人。1989年に手稲区が分区しています。鉄工団地、木工団地など地場産業の盛んな場所です。元は「琴似町」と独立した町で1955年に札幌と合併、その後1967年に手稲町も合併し、1973年に札幌市が政令指定都市になった際にこの地域を「西区」と称したわけです。

少し歩いた琴似神社の向かいが西区役所です。最寄り駅は地下鉄東西線琴似で、長くここが終点。JRの琴似駅とは800mほど離れており、先の琴似本通バス停まで飲食店、繁華街が続いています。
「わがまちご当地入場券」2周目開始-1
琴似神社でお参りしてから更に西に向かいます。


●宮の沢バスターミナル
地下鉄の西の終点宮の沢までまたバスで移動してきました。国鉄時代からこの旧5号線を通るバスは頻発運行しており一般的な利用であれば小樽行き高速バス(宮の沢駅近くの西町北20まで併走)も含めて数分おきにバスが来る利便性の高い場所です。
1999年に琴似・宮の沢が延長開業した地下鉄東西線ですが、残念ながら西区を越えることはできませんでした。しかし、国道5号線、札樽自動車道が集まる交通の要の地域まで延長したことで、特にバスの集積が進みました。

スーパーマーケットの西友と一体のバスターミナルはここから手稲方面への郊外バスの乗り継ぎ拠点となります。都心部が渋滞し冬期は大幅な遅延があることもあり、地下鉄の終点と郊外を結ぶバスは大幅に拡充されており、逆に一般道経由の札幌-小樽間の直通バスはほとんど無くなりました。一般道経由の小樽行きはここが始発になります。

小樽行きのバスを待っていますと外国人観光客に声を掛けられました。「小樽行きはここでいいのか?」と言ってるのはわかるんですが、一般道経由のバスは大幅に時間がかかるので正直高速便に案内したいところです。しかし宮の沢ターミナルには高速便は乗り入れません。まぁ、時間はかかるが着くのでいいだろうとは思うのですが、少々改善が欲しいところです。


●小樽市
札幌と小樽を結ぶバスは1934年の開業と古く、国鉄バスの使命である鉄道の補完を発揮している路線になります。ただ、手稲地区から小樽までは高速便がメインであって、一般道を経由するバスは1時間1本ほどと非常に少なくなっています。ちなみに以前は札幌-小樽を直行していた北海道中央バスの一般道路線は撤退しており今は途中の桂岡から小樽側のみ運行しています。

本数の少ない一般道路線ですが、10人程度が入れ替わり立ち替わり乗っており、5人ほどが小樽まで乗り通しました。高速バスでは共通化されているジェイアールバスと中央バスですが一般道路線は別です。ただ、小樽市内のバスで使える敬老回数券は両社共通ですし、現在はSAPICAなどICカードでの乗車も共通でできますので困る人は少ないのでしょう。

今回は小樽にもう一つの用事が。北海道中央バスの株主優待乗車証の引き替えです。北海道の交通機関では唯一店頭公開している北海道中央バスの株主には株数に応じて優待乗車証引換券が送られてきます。この乗車証1枚で1路線または市内全線の無料パスになります。我が家は妻の札幌市内全線パスに化けることになります。複数の路線が使えるので定期より使い勝手がいいんですね。この引き替えが小樽の北海道中央バス本社でのみ行われるので、今回訪問しました。

小樽市庁舎は昭和8年建設のたいへん古いもの。ステンドグラスに細かな装飾。当時かなりカネを掛けてつくられたことがわかります。この庁舎は一度ちゃんと訪問してみたかったんで、今回昼間の訪問を試みたわけです。
「わがまちご当地入場券」2周目開始-1
小樽市は人口11万7000人。ピークは1964年の20万7,095人ですから44%も減少しています。減少幅も昨今は毎年2000人以上と大きくなっています。平野部の多い札幌への移住が多くなっていること、水産など小樽自体の産業の衰退などの要因はありますが、やはり坂の町で得に高齢になると住みにくいというのもありそうです。ちなみに今小樽を上回る人口である札幌を挟んで反対の江別市は1960年代4万人程度の人口だったことを考えると小樽はどう間違えてきているのか?というのを考えることがあります。

小樽は私の出身地ですので思い入れも深い。しかし、小樽に住む選択は難しい。これは子育て環境なども含めた住環境もそうですが、病院などの住める環境についても言えます。
札幌が近いから札幌で済ませられるなら札幌に住んだ方がいい。そうなってしまっているように感じます。鉄道やバスの本数は下手な札幌市内より利便が高い小樽が、何故市民の流出を招くのか。


●札幌市手稲区
またバスで戻ります。10人ほどの客は途中からも乗車し、意外と利用があるのがわかります。手稲駅南口で降ります。札幌市に入った頃から客は増え続け、手稲駅で降りる=鉄道に乗り換えるという流れが一定あるように見えます。函館線は快速列車等で札幌まで高速アクセスでき、これは宮の沢で地下鉄に乗り換えるよりも早いというのがあります。

手稲駅の自由通路は北側は手稲区役所の庁舎まで接続されていて、雨や雪でも快適です。交通機関と区役所が接続されている場所は多くなく、2002年に駅舎の改築、駅自由通路設置時につけられたものです。

ちなみに既に時間的に閉店していましたが区役所内の食堂は500円程度で品数が多く、これは一度食べてみたいですねぇ。隣接の区民センターから大正琴のような音色が聞こえます。駅と区役所が一体になっていて、駅には各方面からのバスが集まる構造上区役所が最も利便が高い場所とも言えるわけです。ここでカルチャーを嗜み、隣接の西友で買い物をし各方面に移動するのでしょうか。
「わがまちご当地入場券」2周目開始-1

手稲区は人口14万2000人。札幌近郊では免許試験場などで必ず訪れる区といえましょう。石狩市へのバスルートでもありますし、小樽へのルートでもあるため駅付近は飲み屋街が形成されています。市民の見るテレビは手稲山から送信されており、札幌オリンピックの開催会場であるテイネオリンピアなどを有します。
「わがまちご当地入場券」2周目開始-1

この付近が手稲町で札幌に編入されたのは1967年。拡大し続けオリンピックの開催が決まり、都市機能を1町が賄いきれない状態になったことも理由で都市基盤整備補助金目当ての合併という側面もありました。現在は札幌郊外として広い平地を有していることもあって一戸建ての購入時必ず一度は検討にはいる土地ではないでしょうか。

さて、もう一度駅に戻り今度はJR札幌駅まで一気にバスで進みます。手稲にはジェイアール北海道バスの手稲営業所(旧国鉄バス札幌自動車営業所)がありここからバスが頻発されています。手稲営業所と市営バス移譲の琴似営業所で札幌西部の多くの路線を運行しています。

手稲本町バス停で多数の小学生が乗車し華やかになりました。手稲中央小学校の最寄りバス停で国鉄バス時代は「手稲町」で切符を売っていた記憶があります。ここも先の琴似本通同様バスと鉄道の乗り継ぎ指定駅だったはずです。
小学生は多くが富丘付近までの利用で、富丘の小学校が線路付近と通学がしずらいのもあるのでしょう。

宮の沢で客が入れ替わり、その後も利用率は高く、地域に根付いた路線であることが伺えます。


●江別市
札幌駅バスターミナルから江別方面への直行バスはほぼ皆無となり、新札幌駅で乗り継ぐ形になりました。先の宮の沢もそうですが、札幌市内の冬期の渋滞はすさまじく、新札幌まで2時間以上かかるなど、バスの定時運行が望めず、新札幌からの利用者はいつまでも来ないバスを待ち続けるという不満がありました。また、バスの車両、乗務員の都合もつかなくなるわけで、長距離を運行する一般路線は現在多くはありません。

札幌-新札幌も伝統的な路線で、以前は15番の系統番号でしたが、現在は1番に固定されています。立ち客も多くいる車内ですが、白石付近で徐々に降りて、厚別区に入る頃には随分減りました。50分ほどで新札幌バスターミナルに到着。快速列車ですと10分かかりませんからバスは鈍足です。鉄道補完という性格を表しています。

新札幌からは新26江別行きに。こちらも立客多数なのは帰りのラッシュ時ですし、意外と学生の利用もあります。江別市の大麻(おおあさ)地区は文教地区で面積的に大きい酪農学園大学のほか私立大学、私立高校も多くバス利用が多い路線です。先日はわざわざ酪農学園の敷地内を経由する夕鉄バス路線に乗ってきましたが、以前は考えられなかったような細かな路線が運行されています。

江別市役所は野幌と江別の間、最寄りは高砂駅ですがバスの方が便利な立地です。郊外型のスーパーや飲食店が並ぶ国道沿いでバス停も江別市役所前です。
さすがに夜なので市役所にはお邪魔せず、外観だけ。ここは粘土が取れる土地で煉瓦の生産が盛んな場所でした。札幌市内に見見られる赤煉瓦の建物の多くは江別産の煉瓦を使っています。
江別市の人口は11万9000人。札幌のベッドタウンとして栄えていますし、位置関係上新千歳空港にもアクセスしやすいこと、石狩川の流域で平野部が多いのもベッドタウンとしていい場所でしょう。

さて、後からきたバスは北広島からの便。これも国鉄時代から続く路線で恵庭まで運行していた時期もあります。今は野幌運動公園や情報大学の学生も使うのでしょう。
江別駅のバス停は以前から一旦バックで納める方式。駅のロータリーは家族を出迎える来るまでごった返しています。駅前が4方向に放射状に道路があり、公園もあるので、そのあたりに出町ロータリーを整備した方が良さそうに見えます。

今回特に用事はないのですが2005年から乗り入れているゆめみ野地区へのバスに乗ってみます。多くのバスが江別駅-ゆめみ野東町のみの区間運行で、利用状況が知りたかったところです。10人ほどが待っていて鉄道からの乗り継ぎが多いようです。ゆめみ野地区は千歳川の流域に近いニュータウンで約5000人ほどが住んでいますので十分採算が合うという判断なのでしょう。「上江別排水機場」というバス停があるので、大雨災害時は水が浸かる可能性のある地域のように見えます。
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終点のゆめみ野東町は住宅のど真ん中である上江別公園の前。すぐに回送でバスは去って行きました。予定ではここから江別駅に徒歩で戻る(江別駅南口まで1.7kmほどの道のり)予定でしたが、寒さに負けてゆめみ野バス停から夕鉄バスに乗ります。本数はすくないものの最終便に間に合いました。
夕鉄バスは江別の鉄道の東側がメインの集客だったのでしょうが、昨今元気が無く減便が続いています。収入面もそうですが人員面での不足が尾をひいており、家族が車を運転できれば駅まで送っていく、迎えに行くというのも可能ですと、なかなかバス利用に結びつかないのでしょう。やってきたバスはかなりくたびれた横浜市営バスの中古で、客は1名。sapicaが使えないのでジェイアール北海道バス並行路線では敬遠されているのもわかります。もう一歩手を打ちたいところです。


さて、ご当地入場券は
札幌・小樽・江別の3駅
札幌市中央区
札幌市西区
札幌市手稲区
小樽市
江別市
を廻りました。厚別区は次回に回します。まず、石狩振興局管内を巡ってみることにします。

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