北海道の交通関係

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅2

2019/07/29
「わがまちご当地入場券」という施策の最も素晴らしいところは「現地に行かなければ買えない」ことです。
北海道は広く札幌在住である私が各地域をまわるとしても、そう多くの街に行けるわけではありません。札幌近郊の街ですら行ったことがあるのは日帰り温泉施設だけなんてこともありますので、その街の駅に、街に降りるということが少ないわけです。

10月以降から新しい額面になると思われる「わがまちご当地入場券」を集める際は、駅を訪問するだけで無く、地域の、街を歩くということを意識していきたいなとも思っています。


さて、やり残した1周目延長戦であります「追加購入の旅」2回目は週末を使って道北を巡ってみました。ちなみに前回購入した北広島・恵庭・千歳・苫小牧・豊浦を含めて24駅廻る予定です。今回は何駅廻れるでしょうか。

前回
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=878


鉄道と接続バスだけで一応集めきった1周目ですので、今回は「北海道の交通」サイトですし、バスも積極的に使ってみます。

高速あさひかわ号

今回チョイスしたのは札幌-旭川を2時間程度で結ぶ高速バス「あさひかわ号」です。札幌と旭川をバスで結ぶ路線ができたのは昭和36年(1961年)のこと。当然高速道路などまだ開業していませんから所要時間は3時間半ほどかかっていたようです。この直通バスはその後廃止され、昭和59年(1984年)の道央自動車道札幌-岩見沢の開通で「高速あさひかわ号」として復活します。このときの所要時間は3時間。当時の国鉄特急が1時間45分程度で走っていましたので、便数も限られていたようです。平成2年(1990年)に高速道路は旭川鷹栖まで開通。所要時間2時間、本数は40往復と現在の体制に近くなりました。JR北海道がこれに対抗し、特急の高速化を行い、最盛期は所要時間1時間20分、30分間隔という運行を行い、両者が激しく対抗してきたという歴史になります。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅2
既に手狭感のある札幌駅バスターミナルですが、発車10分前で乗り場は長蛇の列。ざっと40人程度は並んでいます。札幌駅バスターミナル発車時で既にほぼ満席という状態です。

乗客は高齢女性、外国人観光客が多く見えます。土曜日の午前便ですのでサラリーマン的な方は見かけませんが、これだけ乗ってるというのは、やはり高速バスが一定の市民権を得ているとも言えます。ちなみに旭川までの運賃は2,060円で、特急利用の鉄道の約半額となりますし、回数券や金券ショップでの購入ならさらに安く移動できることになります。JR北海道も往復割引や片道でも割り引くえきねっとトクだ値なども用意しており、運賃面での競合も行われています。
「わがまちご当地入場券」追加購入の旅2

大通公園に近い中央バス札幌ターミナルでも数人が乗車。既に正規の席はなく、補助席利用。高速バスは立席での乗車はできず、中央バスも以前は続行便をかなり積極的に出していましたが、補助席で乗れる人数なら現在は増便しないように見えます。なお、私の横の補助席は使用されませんでしたが、補助席を使われると折角車内に用意しているトイレもいけませんし、非常に窮屈に感じます。

途中菊水元町7条での乗車は無く、道央自動車道に。バスは100km/hを保って走ります。GPSで計測した速度とバスの速度計はほぼ一致しておりますが、乗用車の速度計はけっこうアバウトで、5km/h程度下に出ることが多く、このため本人は100キロで走ってるつもりでも営業車輌からすると低速で走ってるクルマになるという矛盾があります。そしてそういうクルマを「ピタリ100キロ」の高速バスが延々追い越し車線を走って追い抜くというのが見られます。私が車で走っていても、時刻で走る高速バスとレジャーで走る低速な乗用車が車線を塞いでいるという状況をよく見かけていて危ないなと思っているところです。
バスは高速道路上の各バス停にも止まりますので、その都度速度を落とし、またその低速な車の後ろにつき、また追い越し車線を延々と走るというのが繰り返されるのも微妙です。中央バスは高速バスでの甚大な事故があってから速度違反はほぼ行いませんし、途中停留所でも早発せず運行するので、結果あさひかわ号も当初の所要時間より延長され2時間5分というダイヤです。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅2
ところで、ほぼ満席の客層ですが、通路挟んで隣の高齢女性が靴を脱ぎ前の座席を蹴り上げる形で足を出す、アクロバットスタイルでの迷惑行為には驚きました。前の座席に人が座っているということを考えもしないんでしょうね。自分がされたら文句も言いたいところですが、それ以前に匂ってきそうで嫌です。高速バスは安い分乗り慣れない、車内マナーに疎い客も多いのが気にかかります。それと大声で話し、携帯電話のシャッター音がやたら響く外国人観光客の姿はだいぶ慣れましたが、どうしようも無いんでしょうね。最近公共交通機関利用は耳栓が欠かせません。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅2
旭川駅前には約5分遅れでの到着です。高速バスは2席を1人で使えればかなり快適なんですが、満席近いとやはり窮屈ですね。ただ、中央バスは現在車内でのテレビ・ビデオ・マルチステレオ放映は終了し、車内Wi-Fiを拡充しているのは好感が持てます。携帯各社がトンネル内でも使用できるように拡充していますので、ほぼ切れる場面は無く、このあたりはJRが自前で行わなければならないという難点はあるにせよトンネルで電波が途切れる鉄道より利点があります。

塩狩駅(和寒町)

旭川からはJR宗谷線で塩狩に向かいます。和寒町のご当地入場券は当初和寒町役場と付近のローソン、セブンイレブンでの発売でした。セブンイレブンは駅から距離があり、平日ということで役場で購入したという記憶があります。

その後販売箇所が、役場、セイコーマート和寒店、塩狩峠記念館という3箇所に改められました。今回は折角ですので塩狩駅で降りて塩狩峠記念館に行ってみようと思い立ったわけです。

1両の車内は観光客も一般の客も多く、特に永山、比布は思ったより利用があります。もう少し本数が多くても良いのではと毎度思う区間ですし、旭川運転所がある北旭川貨物駅付近にも駅が欲しいところです。男山酒造資料館も近いですし。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅2
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塩狩駅で下車したのは私だけ。元より付近に住民はほぼいませんので、利用も少なく、廃駅の検討もされていたはずです。それを反対署名してたと記憶していますが、町が維持のための管理費用を負担するという話も聞いていませんし、結果署名だけに終わってるようにも見えます。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅2
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「わがまちご当地入場券」追加購入の旅2
「わがまちご当地入場券」追加購入の旅2
列車が行ってしまえば鳥のさえずりだけが聞こえる静かな駅です。国道は近いのでたまに音が聞こえますが、間の木々が遮っているのでしょう。塩狩峠資料館は駅からすぐ近く。旭川市内にあった三浦綾子氏邸宅を移築再整備したものです。三浦綾子氏の著作については触れませんが、「長野政雄氏殉職の地」もありますので、ご興味のある方は是非。

比布駅(比布町)

塩狩駅は通過列車こそおおいものの、停車列車は少ないので、ここからの移動はバス。旭川-名寄の路線は一般路線バスではありますが急行便があるなど、鉄道対抗として長年運行されている路線です。旭川-名寄だけで言えば運賃は1,300円でJRより安く、JRは1,640円ですが、この区間には割引切符を出しています。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅2
国道沿いの塩狩バス停は待合室も無く廃コンビニだけがある寂しい場所。やってきたバスは誰も乗っていない。土曜日の日中ということで移動需要が少ないにしても鉄道はそれなりの利用はあり、バスがまるで誰もいないとは思っていませんでした。塩狩-比布の運賃は510円。JRだと260円ですから半額近くになります。つまりバスは中間地域は鉄道と競合しても実利用が少ない為一般的な賃率で運賃を設定し、客数が見込める旭川-名寄などは運賃をダンピングしているともいえます。それでもこの時間とは言えバスに誰も乗っていないのですからいくら補助金があっても厳しいのが現実です。バスと鉄道の競合というより地域の人が鉄道にもバスにも乗っていないのです。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅2
バス停の比布は役場庁舎前で、少し歩いて比布駅。駅は改築されカフェが併設されています。前回訪問時もバスから鉄道乗換でしたが、ちょうどタイミング悪く上下列車が同じ時間に発車。バスとほぼ並行した時間帯で客を取り合っているわけですね。列車の方はそれなりの人影が見えますが、高速性では鉄道に分があるのも事実です。途中駅での利用が極端に少ないことから快速列車の運行が多く、普通列車も小駅を通過するものがあるのもそれが理由でしょう。

もう一度バス停に行きまして続行の愛別からの旭川行きに乗ります。これまた客はわずか1名。比布-旭川の運賃は520円でJRは360円ですからこちらも大幅に高い。駅から大幅に離れている場合はともかく、鉄道もそれなりの本数があるので、速度面でもバスの利用が少ないわけですね。

客が乗ってきたのは旭川市内に入ってからで、鉄道と直接並行しない末広地区あたりからで、それでも数えるほど。車だと混雑した場所ぞさける事ができますが、バスは基本的に国道40号をトレースしますので、なかなか進まない印象でもあります。


帰りも高速あさひかわ号

普通列車で帰っても良いのですが、今回はバスの利用も確認したかったので、帰りも高速バスで。16時半の旭川駅前からの便ですが、ちょうど20人程度の運行で余裕があります。こちらの運転手さんは中央バスに珍しくかなりガンガン走る印象の方。岩見沢SA内の東山バス停など、ここから駐車場を横切ってこの経路で高速に戻るの?という運行だったり、環状大橋を避けて平和大橋に迂回(これは経路的に渋滞時の迂回経路として通常運行なのかは不明)など、ある程度早く着いたのでいいのですが、まぁ、札幌市の道路行政の問題もあるんですが、もう少し高速道路から札幌市内の渋滞緩和とバス等の右折待ちが少なくなる経路の検討はしてほしいところでもありますね。運転手さんに余裕がない印象を受けます。

次回
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=880

カテゴリ: 北海道の交通関係 JR北海道 路線バス 高速バス わがまちご当地入場券 一日散歩

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