北海道の交通関係

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3

2019/07/30

「現地に行かなければ買えない」ご当地入場券は列車本数があった方が買いやすいというのがあります。
1つの駅で「買う」という行動だけなら数分あれば大丈夫ですが、ちょっと街を見たいなと思うと、やはり数十分、できれば1時間以上は欲しいですし、食事などを伴うならさらに1時間くらい欲しいなと思うわけです。そう思うと地方のローカル線であっても1時間から2時間間隔で運行していてくれると「ご当地入場券集め」は捗るし、その地域に住んでいる方も利用しやすいだろうなと思うわけです。

さて、やり残した1周目延長戦であります「追加購入の旅」3回目は空知、道北を巡ってみます。

前回
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=879

岩見沢駅(岩見沢市)

札幌から旭川方面に向けて普通列車で旅しますと、たいていの場合岩見沢で乗り換えることになります。室蘭線が分岐し、過去には石炭輸送を行っていた幌内線や万字線の分岐駅でありました交通の要所であります岩見沢は、人口も比較的多く、札幌圏の都市として機能しています。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
2000年に消失した旧駅舎から市の施設も同居する複合駅舎に建て替えられたのが2007年。天井の低い連絡通路やホームには旧駅の面影がありますが、駅舎は綺麗で、洗練されています。テナントの撤退などもありましたが、現在はセブンイレブンと観光案内所が入っており、以前よりも使い勝手が良くなったかもしれません。

この駅も比較的初期に購入した後応募券を切り離してそのままになっていた駅。ご当地入場券の再購入を行います。

美唄駅(美唄市)

岩見沢から旭川方面はめっきり列車本数が減るわけですが、それでも約1時間おきに列車があります。この時間は珍しく気動車による運転。平日は2両のはずですが、休日である今日は1両、しかも車掌さんが乗務しますので、なにやら国鉄時代のローカル線のような雰囲気が味わえる列車です。ボックスに1,2人が座るくらいの乗車率で、意外と使われている様子が窺えます。
「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
この日はとても暑く、冷房のない気動車列車は各所で窓全開。しかし、列車の速度が比較的速いこの区間では窓からの風を嫌う向きもあって、なかなか調整が難しい感じです。北海道も昨今では30度を超える暑い日も少なくなく、家庭用のエアコンも以前より普及している中ですので、新車への置き換えも期待されます。電化されている区間でもありますし、できたら電車化して欲しいところです。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
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美唄駅では20人ほどが下車。特急は止まりますが、隣接駅は安価な310円とはいえ特急券の負担は気になるところです。ここでもご当地入場券を買い直し。美唄駅は2002年に市の自由通路と同時に橋上駅舎として建て替えられ、ホームや出入口にはエレベータも完備されています。美唄駅の事例は北海道でも先進的で、自治体とJRが協力して建設された、このような駅を持つ街は今でもそれほど多くはありません。

さて、ここでは30分ほど時間を取りましたので、街を歩いてみます。鉄道から見える不思議な看板。これの裏側が気になりましたので覗いてみますと、表と同じ内容だったというオチ。
「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
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さらに歩きますと「空知神社」が。非常に立派な神社ですが、最近まで土日しか宮司がいないなど、若干衰退気味だったものが、現在は常駐するようになりよく整備された立派な神社になっています。手水の水栓が自動になっているのはあまり他で見かけずびっくりしました。

美瑛駅(美瑛町)

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
美唄からは特急で一気に旭川に向かいます。ライラックはざっと半分くらいの乗車率。最後尾の6号車、最後部席に陣取りまして快適な冷房車で移動です。以前よりは多少遅くなったこともあって揺れが少なく快適で、昼寝を貪ります。
「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
旭川ではホーム上のセブンイレブン無人店舗で飲み物を購入。この日は暑いため水分補給がキモです。そのまま富良野線に乗り換え。通常1両の列車ですが増結されており2両。それでも座席は全て埋まっており、立ち客もいます。ただ、富良野線は冷房車なのが素敵です。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
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丘の町美瑛は、前回ノロッコ号の停車時間だけで購入したため街を見ていません。とはいえ、駅前から少し歩くと人通りもなくなります。役場庁舎には四季の塔といわれる展望台もありますが誰もいません。景色は綺麗ですのでもう少し人気になっても良さそう。ただ、休日に来ると撮影パネルも利用できず、役場庁舎も閉庁。リソースを割けないのは仕方ないのですが、駅から歩ける数少ないスポットですので、これは寂しい。

美瑛駅自体には観光案内所がないので、JR駅職員総出で案内に奔走。観光案内は隣の「四季の情報館」なのですが、全く目立っていないのもあって、皆駅員に聞くことになります。こういう面でも自治体とJRの協力体制の無さが垣間見えるところです。

私はいつも「駅で観光客を放置するな」と書きますが、当然役場関係者は駅前に案内所があるからそこで案内してるし問題無いと思ってるでしょうが、現実に駅を出ても案内所が目立たないので、駅で右往左往、そして見たいところ、行きたいところに行けずに帰るという状況になるんですね。その案内所でも、折角観光バスを走らせているのに案内がわかりにくい。少なくともバス乗車券販売カウンターの後ろにでもコースと出発時間、空席状況を書かないと、バスがあることすら気がつかれずに、どこへも行けなくなるわけです。JRで来る人に、どう街をアピールするのか?まっさらな目でJRに乗って駅を降りて、案内所、観光バスがわかるか見て欲しい。厳しい言い方ですが、そういう面が疎かに感じるんです。客が来るからそれでいいという驕りのようなものすら感じます。


上富良野駅(上富良野町)

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
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次は富良野方面への「ノロッコ号」に乗ります。このノロッコ号もJR北海道が長く運行している観光列車です。特にこの時期、列車本数の少ない美瑛-富良野に旭川方面との列車に接続する形で増発されていますので、使いやすい列車です。3両編成で1両が指定席、2両が自由席です。マスコミは宗谷線にJR東日本から借りた「風っこ」を使った列車をやたら大々的に取り上げますが、ノロッコ号もコンセプトは近く、そもそも風っこの方が後に登場した列車です。

旭川方面からの列車からゆっくりとこちらの列車に乗り換えてくるので、なかなか列車が発車できません。美瑛駅の構造上跨線橋を使う必要があるというのもありますが、このあたりも含めてJRだけでなく地域を含めてこの列車をどうしていくのかは検討しなければなりません。JR側だけがいろいろ施策を行っていますが、自治体はこの列車に我関せずでいるように、外からは見えてしまいます。パンフレット一つ車内にはないのです。車内で配られる乗車証明書もJRのものですし、外国人に案内している職員さんも全てJR関係者。なぜ、沿線はこの列車に関与しないのでしょうか?
「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
上富良野駅は普段は平日のみ駅員さんがいる駅ですが、この時期は土日も有人駅です。利用客もそれなりに多く、賑わっています。ここは駅内に観光案内所が同居しています。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
さて、前回ご当地入場券を購入したのは駅窓口でしたが、今回は町内のセイコーマートを巡ります。上富良野町のご当地入場券は町内2箇所のセイコーマートでの発売です。駅を出て跨線橋を越えて、約10分ほど歩いて「セイコーマート上富良野宮町店」です。とかく暑い日ですので、ここでもお茶を購入。
「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
さらに歩きますと上富良野神社がありました。最近神社巡りにハマってるわけではないのですが、街を歩くと神社を見つける、そして参拝するというのが多いですね。御朱印帳はもっていませんので、あくまで参拝だけです。スタンプラリーじゃないのでね。
「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
上富良野役場近くにあるのが「セイコーマート上富良野店」ここでもご当地入場券を購入し、役場を横目に駅に戻ります。上富良野町も駅に観光案内所があるだけマシですが、観光協会が入る貸し自転車も行っている場所は駅から少し離れたセントラルプラザで、その案内も駅には見当たらないんですね。途方には暮れないけど、もう少し親切でも良いんじゃないの?とは思ったりします。


富良野駅(富良野市)

購入時に散々不親切だと批判した中富良野は今回パス。ここは後日に観光協会とセイコーマートで購入しています。中富良野駅はこの時期JRとしては有人駅扱いになります。JRは富良野線関係で多くの職員が出て対応しているのですが、それを当たり前だと思ってはならないんですね。

さて、富良野駅。相変わらず階段を使わなければ駅を出ることすらできません。毎度観光客が大きなスーツケースを抱えて階段を大変そうに上がる様子を見て、JRの怠慢だと批判し続ける富良野市ですが、当然今時駅のバリアフリー化は自治体の案件でもあります。富良野市は立派なエレベータつき自由通路は作っても、観光客向けの施設には金を出し渋る。
「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3

富良野市
市長と語ろう地域懇談会
http://www.city.furano.hokkaido.jp/docs/2017082800020/files/291113_kekka_yamabe.pdf
【市長】富良野駅には、エレベーターよりエスカレーターの方が
良いと考えている。特に外国の方は荷物の数が多く、エレベータ
ーでは運べない状況である。6月には富良野駅のトイレを改修し
ており、エスカレーターであれば市でもできないことはないと考
えているので、意見として受け止めたい。また、ボランティアの
配置については、現在、観光協会と相談している。根室本線の沿
線自治体では、赤平市が炭鉱、芦別市がカナディアンワールドな
どの観光資源の活用を検討していると聞いている。過去に富良野
でも根室本線で 300 人くらい乗せたお座敷列車が走っていた記
憶があり、そうしたアイディアも含めJR北海道に話していきた
い。


何がエスカレータなのか理解できない。そもそもお前達が金を出さないからいつまでもできない。何故ボランティアなのか、何故市は観光客にすら金を使おうとしないのか?じゃあ、エスカレータはいつ作るんだい。エスカレータじゃ大荷物を持つ人は使いにくいんだよ。なぜ他の町の状況や他の町がどう対応してるか見もしないで持論言ってるのか?


富良野駅には今時珍しく蕎麦店が残っており、暑い中熱い蕎麦をすする。駅の待合室も暑い。今日は北海へそ祭りで駅前ではイベントが行われており、JR職員も腹にペイントして参加している。それだけに市の非協力さに情けなさを感じる。

「わがまちご当地入場券」追加購入の旅3
札幌と富良野を結ぶ観光特急「フラノラベンダーエクスプレス」に使われている2編成のリゾート列車もいつまで動くかわからない。昨年まであったワゴンサービス、売店サービスも今年は行われていない。JRが発足時から長年富良野観光に力を入れてきていても、当の富良野市をはじめとする沿線市町村はそれをあたりまえとしてJR批判を繰り返している。市民もそう。これでは観光列車も残らない。今やどこの街でも地域が観光列車を育て、地域が観光列車を運行するようになってるのは事例がたくさん出てくる。しかし、この地域はJRが~と未だに言い続けている。

年1回から2回ペースでここを通ることにはなるものの、いつも気分が滅入ってしまうので、なるべく来たくない街なんですよね。現在観光列車があるからこそ沿線自治体とJRが協力した運行体制を取れるなら、観光客にも喜ばれる、鉄道の利用促進にもなる良い関係性が出来上がるように思うのです。

次回
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=884

北海道の交通関係 JR北海道 わがまちご当地入場券 一日散歩

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