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緊急企画。おなかの出っ張り解消にJR北海道札幌市内駅全駅歩いてみる(函館線2)
2019/10/29
当サイト管理者、おかげさまで足腰だけは丈夫で、長時間の歩きはそれほど苦痛を感じません。とはいえ、毎日10km歩きますといえばウソになります。5kmも歩けば足は痛くなりますし、さすがに苦痛です。
前回
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=914
今回はだいたい6km以内を目安に歩きます。ゆっくり写真を撮りながら寄り道しながら歩けば約2時間。18時から始めれば20時には終わりますから、その後は美味しく晩ご飯を頂き風呂入って寝るという幸せでもあります。
各駅では200円支出して入場券または最低区間の乗車券を購入しています。これまでに15駅終了、既に3000円出費していることになります。それに往復の電車代ももちろん支払っていますから、さすがに懐も痛い企画ではありますね。札沼線、函館本線の東側を終わりましたので、函館本線の西側を攻略しましょう。
函館本線琴似駅
10月17日18時半、桑園駅に降り立ちました。札沼線の時に札幌駅から既に歩いていますので200円支払って電車で来ております。途中までは前回と同じコースになります。
函館本線の高架化は1988年に開業しております。「おかばし」と言われた札幌駅付近の北大通りの高架橋や、西11丁目通りのアンダーパスは今は高架下の平坦な道に変わっています。高架下も駐車場などに有効活用されていますし、JR北海道関係の部門も事務所を構えています。線路の南側を歩きますと中央卸売市場。市場内を走っていた道路が廃止になり市場関係者専用となったので、この区間は線路北側に迂回します。

琴似駅に近づきますとJR北海道が開発を進めているトレーラーハウス形の宿泊施設の工事現場。この付近は地下を北海道新幹線が走行する予定でその関係の工事施設も作られますので、今後大きく変わっていくのでしょうね。

琴似駅には19時10分頃到着。人通りも多く、駅の利用も多い「都会」な感じですね。
函館本線発寒中央駅
線路の両側に道路がありますので、今回は南側を選びます。過去に北側を歩いたことはあるんですね。北海道新幹線は琴似駅付近から先線路北側を発寒駅付近まで地下鉄的に通ることになります。杭や道路に描があったりしますので、その確認を行ったんです。
線路の南側は住宅が続き、ほどなく線路の高架も終了です。札沼線に比較して高架橋で設置された距離が短いのは既に大きな道路は多くが高架橋として整備されており、この付け替え費用が多大であったと聞きます。

琴似発寒川を渡ると冬期通行止めになる人道トンネルが線路を渡っています。その先にはクルマも通れる「札幌製紙踏切」が。札幌駅を出て最初の踏切ですが、札幌製紙とはまた懐かしい。1970年代には操業を終了していたはずで、跡地は団地になっています。踏切にだけこのような遺構が残るんですね。

新琴似通りを潜ると駅が見えてきました。このあたりは複線ですが回送もあり非常に本数が多いので、踏切の閉塞時間を改善する仕掛けを行っているはずです。しかし踏切事故は年数件起こっており、正直なところ線路は上に上げた方が良いのではと思っていたりします。

この発寒中央駅は小樽側の発寒小学校踏切と線路を挟んで東西への道路があり、歩行者用も含めて信号が無いこともあってなかなかカオスな感じです。いつ事故が起きてもおかしくないような踏切ですが、逆にこれほど危険な道路なのでお互い気をつけて事故が起きにくいのかもしれません。しかしながら歩行者が駅に行くのは半分命がけとすらいえます。せめて自由通路を道路を跨ぐ形で設置した方が・・・とも思いますが用地は少ないところですね。駅の中には大きくありませんがベーカリーショップがあります。ついついこの時間割引パン買っちゃうんですよねぇ。
19時35分頃には到着しており、やはり駅間は短めです。
函館本線発寒駅
さて、そのカオスな発寒小学校踏切を少し見学しつつ歩きます。小屋敷踏切という小さな踏切がありますが、はたしてどなたの「屋敷」があったんでしょうか。踏切名が着けられた頃は多分あたりはほとんど住宅が無かったと予想しますので、一軒屋敷があったんでしょうか。札樽自動車道と国道5号線の下を潜りますと琴似変電所が。函館線の電化当時琴似駅の次が手稲駅だった頃を思うと発寒変電所とは付けにくかったかもですねぇ。ちなみに小樽-札幌には銭函変電所とここ発寒の琴似変電所の2箇所があります。
このあたりまで歩きますと小樽方に向かって右が鉄工団地、左が木工団地という札幌でも工場が多いあたりに出てきます。しかし、宅地化は容赦なくこのあたりにも広がっていますし、木工団地は再開発で大きなイオンショッピングセンターができています。それでもまだ建具などの町工場がちらほら見える場所です。そこにあるのが鉄工団地中央踏切。ここを越えると発寒駅です。
どこか無骨な感じの自由通路が工場の町の駅を意識してるんでしょうか?それでも鉄と木のレリーフが飾られていて、これが「鉄工団地側」「木工団地側」を表しています。地元の人にはこれだけで方向がわかるというわけですね。


ちょっと寄り道しましたが20時10分頃到着です。
今日はここまででそのイオンでお買い物をしていきましょう。
函館本線稲積公園駅
再開は翌18日18時半頃になりました。札幌駅から乗った手稲行きは3両でえらく混雑する。この時間帯15分ほど間隔が開いていてまして3両というのはさすがにキツい。後の列車が区間快速ということもあって発寒駅利用は普通列車しか使えない。各駅の降車人数を見る限り区間快速の普通列車化の検討は正しいように思います。
線路脇の道はまだまだ続いていて、比較的新しいホーマックが見えてきました。北海道新幹線はここから内陸側、山側に進路を変えていきます。そしてこのあたりから手稲区に入ることになります。
手稲区は1989年に西区から分区。古くは手稲町だったわけですが、手稲区とは少し区画が異なります。手稲町の区分なら今の地下鉄宮の沢駅はギリギリ手稲町ですし、平和の滝や西野も手稲町になります。

今でも手稲区は少し札幌市と違う扱いをされていますね。それがバスの特殊区間で、札幌市内は概ね1区210円、2区・3区240円という運賃で利用できますが、手稲区付近からは対象外になっちゃいます。
線路は徐々に高度を上げて高架になります。並行道路も徐々に上っていて、中の川を渡ります。この高架は川の堤防を高くした時にこのあたり全体で道路、線路、川の改修を同時に行ったものです。その後1986年に駅が開設されています。

駅の真上には2005年に開通した富丘通の高架が線路の高架をさらに跨いでいて、さすがに見上げる高さになっています。稲積公園駅はJR北海道のコンビニジャストロールがあった記憶が。いまやコンビニすら駅付近には皆無で駅に店舗があればそこそこ繁盛しそうに思ったりする。
19時過ぎに到着。駅には高校生も多く、手狭な駅は意外に混雑しています。新設駅はどうしても小さく安く作っているので、その後のエレベータ設置などでさらに場所を奪われ、今や改札と少ない券売機だけで一杯一杯という駅は少なくありません。
函館本線手稲駅
もういちど坂を上がりますと三樽別川(さんたるべつかわ)。川の合流点がちょうど駅のあたりで、高架の線路とその下を通る道路が複雑に入り組んでいます。稲積公園はていねプールなども完備されている都市公園で、その先は区画整理された一戸建てが並ぶ住宅団地になっています。富丘小学校を過ぎてもひたすらに住宅が続いています。ちょうどH100型の試運転列車とすれ違いました。これも含めて列車本数の多い区間です。
いろんな事情で軽川上に高架で伸びる石狩手稲通を潜ると手稲のちょっとディープな昭和感あふれる路地に入ります。手稲駅はこの地に鉄道が開通した頃からある駅ですが、都市化が進んだ昭和30年代以降にできた町並みがまだ残っているんですね。駅は自由通路を併設した新駅舎に建て替えられており、北側はショッピングセンターや区役所まで高架の人道橋で繋がっています。南側は昔ながらの駅前といった雰囲気が残っています。


19時半を廻ったところですが、もう少し余力があります。もう一駅進みましょう。
函館本線稲穂駅
線路の南側の道路はここも健在。北側にはすぐに札幌運転所の広大な敷地が広がります。札幌圏の電車の基地として新設された札幌運転所は1965年開業。都市化が進み始めた札幌市内では当時このあたりが最も端だったと言えます。入出区の関係もあって列車の本数が増え利便も高まれば沿線の人口も増えるということで、手稲は人気の住宅地になったわけですね。当時も国道5号線は渋滞が激しく、地下鉄も琴似までの時代が長かったこともあり、安価で利便の高い住宅地として手稲は悪くない選択だったと思います。
そして都市化はさらに郊外に進んでいきます。いまや線路を挟んで家々はびっしり取り囲んでいる状態。稲穂駅への道路は線路際で家庭菜園を行えるような土地があるくらいで、あまり緑も多くなく見えます。札幌運転所の西の端、山口街道踏切が稲穂駅の入口です。すぐ目の前に札幌運転所の職員通路もあって、交代の運転士さんの乗車、下車も多い駅です。札幌から小樽側の最初の無人駅になります。

20時前ですので、ここでおしまいにしましょう。帰りはここから新しくできたJR北海道の研修センターを廻り、札幌運転所の北側を歩きます。こちらの方が距離が長くてちょっと疲れますね。
函館本線星置駅
週明けの10月21日。19時半と遅めの時間に稲穂駅に降り立ちます。この列車もかなり多くの下車があります。札幌圏の通勤通学需要は旺盛です。
ここからも線路南側の道路を歩いて行きます。先週歩いた研修センターを横目に少しずつ登っていくのがわかります。手稲もこのあたりからは高低差がありまして、北側の方を歩いた方が楽だったかもしれません。線路を境に山側と海側で大きな高低差があります。そのため自由通路も高低差。駅は橋上駅なのにさらに上から降りていくことになります。

駅の開業は1985年で、駅の設置が前提に宅地開発を進めた経緯もあります。JR北海道は一時期このあたりで宅地開発を行っていますが、地元デベロッパーとの関係や民業圧迫との報道批判で撤退することになります。それが今では宅地開発やマンション開発やっていないのは怠慢と報道批判されるのですからねぇ。ちなみに駅前のショッピングセンターも当初はJR北海道とダイエーの合弁会社北海道ジェイ・アール・ダイエーの店舗でした。

19時45分頃の到着。今度は開けた北側から歩いて行きましょう。
函館本線ほしみ駅
やたら焼け焦げた匂いがしていますが、どこかで火事があったんでしょうか。駅を出るとなかなか寂しい線路脇の道路を歩きます。このあたりまで来ると少し緑が出てきます。開発時にわざと残している星置緑地で、逆を言えば宅地化前はこのような鬱蒼とした森が広がっていたことがわかります。地図を見ればわかるとおり、この緑地はぽつんと緑地で、周りはわかりにくいだけで住宅に囲まれています。
残念ながら線路沿いの道は途切れ途切れで都度住宅地を迂回していきます。星置通の高架を潜り星置川を渡ればほしみ駅はもう近いはずです。ほしみ駅は1995年開業。小樽市との境にあり、当初は北口だけ開設していましたが、その後南口を開設。しかし小樽市民の利用しか見込めない南口整備に札幌市は拒否感があったようで、南口は非常に簡素な、酷い有様だった記憶があります。今はどちらも均等に何も無い感じです。(それでも道銀の研修センターなどができてマシになった)


ところでほしみ駅の由来ですが、このあたりはまだ星置地区で、この北側にある星観(ほしみ)緑地から取られているようです。この緑地は札幌市が管理する緩衝緑地ですが、まぁ、ちょうどこのあたりが小樽市との境で工業地帯と住宅地を隔てる役目があるようです。南側はすぐに「小樽市」の看板があります。
駅は無人で券売機と改札機だけのスペースが北口、南口両方にあり(実際の利用可否はともかく)構内の跨線橋が自由通路の役割をしています。
20時15分頃になっていますが、ちょっと歩きが足りないので「延長戦」します。
函館本線銭函駅
そんなに離れてなかったはず。と歩き始めて後悔。ほしみ駅を出て最初の踏切は「星置踏切」すでに小樽市内に入っており星置なのはちょっと不思議ですが移設された踏切なのかも。今回は北側の道路を選んだのですが、とかく暗くて寂しい工業地帯を進むことになります。ひたすらに歩いて歩いて、あまり景色も変わらず人どころかクルマも走らない中です。遠くに踏切の音がしまして御膳水踏切。
このあたり国道5号線に御膳水バス停があったり、信号にも御膳水の表示がありますが、御膳水宮という祠があるんですね。私も以前から不思議に思っていたのですが「明治天皇が北海道巡幸中に休憩を取った際、当地の沢の水を飲料用に供出したことを記念し、碑が建てられた」とのことで、かなり由緒正しいものなんですね。次回は5号線を通ってみてみよう。

やっと家が出てきまして比較的新しい家と以前からの家がまだらな道を行きます。ちょっと寄り道して駅の南側の道路に。銭函駅は海を向いた北側に駅舎がありますが、市街地は南側に広がり、こちら側に南口があっても良さそうなんですけどね。自由通路も無いのは何か理由があるのでしょうか。まぁ、駅の西側、東側に踏切があるのであまり困らないのかもしれませんが。


駅に着いたのはもう21時半。いやはやさすがに疲れました。やっぱり市外は検討だなぁ。ましてここから朝里駅は10km以上ありますので、歩きません(笑)
次回
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