北海道の交通関係


北海道の交通関係サイト終了のお知らせ

当サイトは終了することといたしました。本件に関しましては以下をご確認ください。
当サイトは2023年12月末で閉鎖することといたしました


北の40記念入場券収集旅第3回(最終回)

2020/04/06

2019年12月より発売が開始されたJR北海道の新しい着地型記念入場券企画「北の40記念入場券」収集もこれで最後。全24枚を集めきります。

この「北の40記念入場券」は以下の要項で発売されています。

JR北海道
2019.11.29
キハ40形 山紫水明シリーズ運行開始記念
北の40記念入場券を発売します
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20191129_KO_40.pdf



前回
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=945


さて、正月に道東方面を回り購入、そして道央圏、道北圏を3月のダイヤ改正確認とともに回ってきた北の40記念入場券収集旅も最後道南方面のみを残すだけです。

函館を最南端に七飯、新函館北斗、森の4駅、そして日高線の静内を残しています。
今回はどうしても夕方、夜早めの時間までに札幌に戻る必要があり、なおかつできるだけキハ40に乗ろうという計画ですので、若干心苦しいですが「高速バス」を使ってみることにします。

高速はこだて号夜行便

札幌と函館を結ぶ夜行列車は2016年3月改正で急行はまなすが廃止されましたので、これにて全て消失してしまいました。この区間を夜間公共交通機関で走るには高速バスの利用しかありません。
高速はこだて号は片道4,900円、往復8,740円ですが、金券ショップなどで回数券が比較的安価に売られています。さすがに昼行便は5時間半程度かかりますので、まだ列車の方が快適で早いとも思うのですが、夜行なら寝ている間の移動ですから逆に短いくらいの所要時間になります。

今回は中央バス札幌ターミナルを23:55に発車する夜行便に乗車します。函館駅前には明朝5:15の到着予定です。

札幌ターミナルの23時以降は夜行便のみ。2台以上の続行も出ることが珍しくない中各方面1台での運行でした。それでも釧路行きはほぼ満席、網走行きは半分くらいの乗車率のようでした。

出発を待つはこだて号。今日は中央バスの担当のようです。4月からは函館バスも加わり北海道中央バス・北都交通・道南バス・函館バスの4社共同運行になります。

この高速はこだて号の歴史は古く、1984年に北都交通が会員制ツアーバス(1990年から乗合バス)として「オーロラ号」として運行開始。1990年に北海道中央バス・道南バス共同運行による「オーシャンドリーム号」として運行開始。2003年から両者が共同運行となり「高速はこだて号」として運行されることになります。

この間にJR北海道は以前から存在した夜行急行を改め、青函トンネルを経由して札幌-青森を運行する「急行はまなす」と札幌-函館を運賃と指定席料金のみで利用できる「快速ミッドナイト」を1988年運行開始。青春18きっぷなどでも乗車できる列車として人気を博しましたが、2002年をもって快速ミッドナイトは運行終了。2016年には急行はまなすも運行を終了します。

夜行運行を行うコストは非常に高く、そういう意味では途中無停車で運行できる高速バスはかなり低コスト運行が可能ともいえます。2人運行で途中交代しながら運行するようです。この日の乗客はほぼ半分程度。かなり少ない印象です。

定刻に発車した高速はこだて号は国道12号線を走り南郷18丁目駅付近、大谷地駅付近を通り札幌南ICより高速道路に入ります。車内は独立3列シートで毛布、スリッパの設備があり、深く倒れるリクライニングシートとフットレスト、レッグレストは快適です。私の席は9番で後ろがトイレなどの階段部分で後ろに人がいないのは気楽です。
最近の夜行バス車両は通路側のカーテンで個室っぽくでき、あまりリクライニングを倒さずウトウトするのが快適でしょう。なお、この便では途中休憩地は設けておらず、下車休憩はできません。

1時15分頃バスが停車。樽前SAと思われます。ここで運転手さんが交代。さらに走って2時30分頃豊浦噴火湾PAで再度運転手さんの交代。そろそろお尻が痛くなってきましたが立つこともできませんので、そのままです。

バスは高速道路の終点大沼公園ICを降り、大沼公園付近の国道沿いのパーキングエリアへ。3時45分ころとまだ暗いのですが、ここから新函館北斗駅はもうすぐですので、時間調整もかねての停車になりましょう。4時を回ったところで一旦車内が明るくなって新函館北斗への下車案内です。正直ここで降りてもまだ駅は開いておらず、始発の新幹線に乗車するなら函館駅まで乗ってから「はこだてライナー」に乗った方が楽そうに見えます(別途JR運賃はかかりますが)

再度消灯されて七飯、桔梗、昭和4、五稜郭駅を通り函館フェリーターミナルへ。ここでの下車も数人ありました。定刻より少し早めの5時頃函館駅前に到着です。ほとんどの方がここで下車したようです。



ありがたいのはもう駅はあいていること。以前高速はこだて号の夜行便利用時は30分以上早着し、駅が開くまで寒かったのを思い出します。


函館駅

函館は何度も来てるんですが、最近は毎度とんぼ返りで、少しゆっくりしたいんですが、なかなか時間が取れていません。今回も5時30分から開くみどりの窓口で購入して、すぐに出発です。
函館駅はキハ401700のノーマルな写真のものです。函館地区はキハ22やキハ24など国鉄末期やJR初期の旧形車両が集められたところで、今回もキハ40は最後函館に集められるんでしょうか?



それが証明されるかはわかりませんが、未だにキハ40の量産先行車である内装がピンク系の車両が残っていて、今回もまた乗ることができています。毎度もう二度と乗らないだろうなぁと思ってるんですが、いつまで使うんでしょうね。

5時49分の始発列車で出発。この列車は既に数少なくなった新函館北斗駅を経由せず、貨物列車等が通るのぼり勾配を緩和した通称「藤城線」を通る普通列車。これに乗って大沼駅まで行ってから戻ってくることにします。

早朝の大沼のほとりを走る列車は気持ちいいし、列車の速度も遅いので景色を楽しめます。

大沼からは函館行きに乗車。普段なら通勤・通学客がいるんでしょうが、今日は全く空いています。新人の運転士さんがきびきび喚呼しながらの運転です。


七飯駅

6時50分から窓口があく七飯駅。少し周りの写真なんかを撮りながら過ごします。この駅の図柄はキハ40700番台であります。キハ40入場券では多少鬼門な感じがある七飯駅ですが、雰囲気も良く、利用もポツポツ見られて函館圏は通勤需要もあるのが伺えます。

このあと、函館行きの列車が10分~15分おきにありますので、大中山、桔梗、五稜郭と降りてみます。函館近辺の駅はなかなか行く機会がありませんし、このように本数がある地域はまれですから、それを体感してみます。


新函館北斗駅

てきめんに空いている「はこだてライナー」から降り立った新函館北斗駅。駅内にもほとんど人影がありません。新型コロナウイルスによる移動自粛もありますので、駅内もひっそりしています。みどりの窓口の駅員氏だけが妙に元気で恐縮してしまいます。もちろんいいことなんですけどね。


新函館北斗駅の図柄は先ほども乗ったキハ40の先行製造車です。新幹線とあまりにも対比的なので選んだんでしょうか?

そして近代的な駅からキハ40で北へ向かいます。


森駅

函館から長万部へ向かう列車の本数は非常に少なくて、今となっては接続も含めてなかなか普通列車の旅はできないです。もちろんコロナウイルス自粛もありますが、この列車も空いていて、数人しか乗っていません。

今回、消費税増税、JR北海道運賃改定後の入場券集めも一緒に行っていますので、大沼公園駅でも下車。後から来る特急で森へ先回りです。駒ヶ岳を挟んで大きく迂回する渡島砂原・鹿部周りと、大沼公園・駒ヶ岳周りの2系統がある普通列車ですが、途中での利用は多くないようにみえます。

森駅は以前は「いかめし」を駅内で売り、キヨスクだけでなくピザ屋が同居するなど一風変わった駅ではありましたが、今はピザ屋跡に函館バスの営業所が同居しています。鉄道を補完するように走る路線バスですが、こちらの本数も非常に少なく、接続も良くないですね。

森駅の図柄は「道南海の恵み」号ですね。この車両も見かけたことはありますが乗ったことは無いです。

さて、先ほど抜かした長万部行きの普通列車でさらに北を目指します。噴火湾を見ながらうつらうつら。このあたりあまり起きて移動した記憶が無いんだよなぁ。。。


黒松内温泉

さて、長万部に着きましたが、小樽方面への列車は2時間あります。今回はいつもの長万部温泉ではなく、ちょっとバスで先行して黒松内温泉に行ってみます。
12:00発の寿都行きのバスは日曜祝日運休。しかも1本だけという便です。もはや通勤通学には使えず、果たしてどのような利用があるんでしょうか。

長万部からの利用は2名、市街地で2名乗って4名で出発です。あら、随分乗ってますね。1人は長万部町内で下車。二股で2名下車で、列車と使い分けてるのかもしれませんね。

黒松内温泉で私が降りれば、残りは1名様。こんな感じだとバスは維持が難しいでしょうね。

黒松内温泉は「黒松内温泉ぶなの森」という名前で営業。入浴料は500円です。この温泉は泉質がステキ。ちょっとヌルヌル感があって、少しぬるめなので長く浸かっていられます。ただ、お客さんは非常に少なくてほぼ貸切でした。

駅から約1kmってところで、列車出発の20分前くらいに出ればいい感じですね。湯冷めしないようにです。

黒松内からはH100形の倶知安行き、そしてさらに乗り換えて小樽-札幌と乗り継いでまいりました。


H100の印象は別に記載しましたが、ロングシート部の方が私のお尻には合っているように見えます。時間はかかりましたが長く普通列車に乗った!って感じで楽しく過ごしました。


静内駅

日を改めて静内です。単純に往復するだけになります。苫小牧までは普通列車で。時間はかかれど昼寝をむさぼれますのでステキです。それにしても電車が空いているので、まぁ、他者との接触は全くといっていいほどありませんので、コロナウイルスに感染することも感染させることも多分ないとは思いますが(追記:当時は緊急事態宣言の当該地域に北海道は含まれておりませんでした)、本当にここまで電車が空いてるのは、たいへんなことではあります。



苫小牧は駅前の商業ビルが今ももめ事があって、解体もできていない状況。バスターミナルも「廃墟」の状態であって、駅前全体が「廃」という感じです。

日高線の列車は荒涼とした何も無い中で工場や港、発電所が見える中を進みます。それも鵡川まで。ここからはバスに乗換です。






バスに揺られて静内駅。

静内駅はもちろんキハ40350の日高線専用車です。今となっては日高線で見ることの方が少ないようにも思えますが、当時JR北海道は専用車両を使用するだけ日高線に一定の投資をしていたことは憶えておきたいものです。

静内駅は今も駅蕎麦が営業しています。日高線はほぼ廃線が決定していますが、駅がこれからもターミナル機能を維持するのでしょうか。





さて、24駅収集が終了しました。わがまちご当地入場券よりも駅数が少ない上、あまり小駅が無かったこともあって、楽に進められたように思います。ただ、毎度現地に赴くと状況が悪くなってるなぁと思う地域も少なくなく、これからの北海道の交通関係は予断を許さないことを思い出させてくれます。

さて、次回はどのような企画が出てくるんでしょうね。楽しみにしています。

北海道の交通関係 JR北海道 一日散歩 わがまちご当地入場券 北の40記念入場券

検索入力:

記事カテゴリ