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北海道の交通関係
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北海道の公共交通機関と自転車輪行
2020/07/28
若干主語がでかいのはご了承くださいなのですが、適当な言葉が見当たらなかったので。
今回、「北の大地の入場券」を集めるにあたって、少しでも地域を見て歩くためには駅から徒歩だけだとなかなか難しい部分があります。集落と駅が離れている地域も珍しくありませんし、逆にクルマで移動するのは折角のJR北海道の施策に対して申し訳の無さがあります。そう考えると、機動力確保には「自転車」がいいのでは?と思いました。
以前の記事でも書きましたが、我が家にはほぼ使われていない折りたたみ自転車がありますので、輪行袋さえ確保できれば列車に持込んで移動して、現地で組み立てれば利便は高そうに思います。
とはいえ、私も今まで輪行の経験は乏しいので、昨年お試しで学園都市線内の列車で短い区間試して、まぁ、なんとかなりそうという確証を得ました。まず、輪行を行うルールを確認しておきたいと思います。
輪行とは
まず、「輪行」という言葉です。輪で行く=自転車に乗っていくって感じもしますが、そこから転じて公共交通機関に自転車を積載して一緒に移動するという意味になったようです。旧国鉄で輪行が許可になったのはそう昔のことではなく1984年から、有料手回り品扱いでの持込が許可され、JR化後1999年からは無料での持込ができるようになりました。鉄道で自転車と一緒の旅ができるようになって日が浅いといえます。
昨今は区間や列車を指定した直接自転車を持ち込めるサービスを行うものもあります。
JR北海道の輪行ルール
JR旅客6社は基本的に自転車の車内持込には同じルールを適用しています。まず、JR北海道のホームページで輪行のルールを確認してみましょう。JR北海道
よくあるご質問 - 列車のご利用(ダイヤ・遅延・運休時など)について - 手回り品
https://www.jrhokkaido.co.jp/faq/qa0131.html
>Q自転車を持ち込む場合、ルールはありますか。
A解体して専用の袋に収納いただいたもの又は折りたたみ自転車を折りたたんで専用の袋に収納いただいた場合のみ、お持ち込みいただけます。
簡単に書いちゃっています。ここからわかるのは解体し袋詰めした自転車は持ち込めるということだけですね。
JR北海道
手回り品
https://www.jrhokkaido.co.jp/network/guide/pdf/rule_23.pdf
>サイクリングやスポーツ⼤会などに使⽤する自転⾞は、解体し専⽤の袋に収納したものまたは、折りたたみ式自転⾞においては折りたたんで専⽤の袋に収納したもの
こちらは図解でわかりやすくなっています。自転車を「専用の袋」に入れていれば持ち込みでき、その料金も無料であるということです。有り難い話です。なお、サイズは縦横高さ合計が250cm(長さ2mまで)、重さは30kgまでという制限はありますが、ここまで大きなものは、持ち込みにくいでしょうね。(ルール的な話しですけど)
大事なことは袋からサドルなどが露出してはいけないこと。ましてタイヤが露出しているなんてのはダメです。このように書いているということは、このルールを守らない利用者が少なくないことを示唆しているともいえます。「専用の袋」ということは布で巻いたりビニール袋(ゴミ袋)などでくるんでもNGということです。メーカーのケースか輪行用として販売されている袋が必要になります。
札幌市営地下鉄・札幌市電・函館市電の輪行ルール
残念ながら各市のホームページでは自転車積載に関しての情報を見つけることができませんでしたが、札幌市の場合スキー・スノーボードの持ち込みと同様と考えますと、輪行袋に入った折りたたみ自転車の持ち込みは問題無いかと思います。また、東京都交通局などと同じであれば縦・横・高さの合計が250cm以内・重さ30kg以内のものというJR同様のルールと考えられます。バスでの輪行ルール
路線バスを運行する事業社のホームページで輪行について明記している会社はあまり多くはありません。スペースに限りがあって持込が難しいこともありますので、輪行は特に気を使うところです。北海道中央バス
車内持込品の取り扱いについて
https://www.chuo-bus.co.jp/riyou/images/mochikomi.pdf
北海道内最大手のバス会社北海道中央バスの車内持込ルールです。最大サイズは0.25m3ってことなんで、1辺63cmの立方体、1m、50cm、50cmの箱が最大サイズとなりますね。随分小さくなります。長さ、重さはJRと同じ制限ですがスペースの問題として、かなり小さくなっています。しかも有料なんですが、残念ながら有料手荷物運賃の記載がありません。概ね他社の例でいえば小児運賃でしょうか。なお、1m、30cm、30cm、重量10kgまでの手荷物は無料になっています。
また、特例として折りたたみ自転車、スキー板等、小動物を記載しています。一応問い合わせたところでは輪行袋に入れた折りたたみ自転車のサイズですと無料でよいようです。(サイズ、重量によるとのことです)
ジェイ・アール北海道バス
手回り品
https://www.jrhokkaidobus.com/ticket/howto06/
こちらも中央バスの最大サイズと同じで、最大サイズは0.25m3、最大2m、30kgです。
なお、これは国土交通省の一般乗合旅客自動車運送事業運送約款に定められたサイズですので、概ね各社同じではないかと思われます。
国土交通省
一般乗合旅客自動車運送事業運送約款
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001309400.pdf
(手荷物については43条、44条に規定)
自転車の持ち込みについては、折りたたみ自転車なら輪行袋に入っている状態なら無料としている場合もあるようですので、これは利用時各社問合せでしょうね。また、2社取り上げましたが、都市間高速バスですとトランクルームなどへ積載してもらえそうですので、もう少しハードルは低くなりそうです。こでも、輪行袋に確実に納めておく必要があります。
-----追記-----
あくまで北海道内で都市間高速バスを運行する会社数社への問合せでは、輪行袋に収まっている自転車に関しては他の手荷物同様にトランクで預かれますとの話しでした。しかし、特に本州内の高速バスでは取り扱いが大幅に異なり、高速バスでの輪行はできないものも多いとのご指摘がありましたので追記します。北海道の大手バス会社北海道中央バスと共同運行する14社のサイトです。
楽特バス14
(中央バス・ジェイアール北海道バス・道南バス・北都交通・くしろバス・阿寒バス・十勝バス・北海道拓殖バス・斜里バス・道北バス・北海道北見バス・網走バス・北紋バス・函館バスの14社共同都市間高速バスサイト)
http://www.rakutokubus.jp/use.html
>トランクの大きさには限りがありますので、自転車・大型楽器などの大きなお荷物はお預かりをお断りする場合があります
ということは多数の特大荷物を持つ客がいるなどの特段の問題が無ければ中央バスと共同運行各社は自転車のトランク積載を行ってくれると判断できるかと思います。
また、高速バス専業の北海道バスの場合の規定ですが
北海道バス
大きな荷物をバスのトランクに積み込んでもらえるのでしょうか?
http://www.hokkaidoubus-newstar.jp/guide/guide3
>車両の構造上、家具・楽器・自転車・電化製品・引っ越し用品・ゴルフバッグ・スノーボード・弓矢・スキー用品・折りたためない車いす・スキー板・段ボール箱・弓道用品・折り畳み自転車・登山用などの大型リュックサック・長期旅行用などの大きなスーツケース・釣り竿・和弓・サーフボード・キャディバッグ・なぎなた・銃砲刀剣類、そのほかカバーなどに入っていない長大なお手荷物につきましては、個数・大きさ・重量にかかわらずトランクルームへの積み込みおよび車内への持ち込みをお断りしており
とのことで、北海道バスでは自転車の持ち込み、トランクへの預け入れは出来ない模様です。他にも車内持ち込みやトランク預かりを断る事業者があるかもしれませんので、実際に利用する際に各社にお問い合わせください。当サイトでは個別案件についての検証は行っていません。
-----追記おわり-----
なお、自転車とは特段関係ありませんが北海道内の都市間高速バスはケースに入っていても愛玩動物の車内持ち込みはできません。
フェリーでの輪行ルール
フェリーは以前からバイクなどと同様自転車を車両甲板内に固定して航送することが可能です。鉄道と異なり料金がかかりますが、自転車を解体する必要がありません。折りたたみ自転車など、輪行袋に入れ手荷物として持ち込むことも場合によっては可能かとは思います。ハートランドフェリー
http://www.heartlandferry.jp/faq/
>Q.折りたたみ式自転車の金額はいくらでしょうか。
A.専用の輪行バックに入れて、3辺の和が2m以下で、かつ30kg以下のものであれば、無料になります。
但し、折りたたみ式自転車を含めて手荷物が3つ以上になる場合は、受託手荷物運賃が発生いたします。
航空での輪行ルール
概ね預け荷物として積載できるかとは思いますが、念のためタイヤの空気を抜いておく(バーストの危険がある)こと位かとは思います。LCCなど重量の制限が厳しい場合はかなり超過手数料がかかりそうですが、大手航空会社だと50、60、120cm以内20kgと思いますので折りたたみ自転車でしたら特段問題無いかと思います。ただ、破損時の免責事項が適用になるかと思いますので、ある程度自己責任ですね。HACなど比較的小型の機体の場合でも概ね同じかと思われます。
輪行しようそうしよう♪
さて、実践であります。昨年試験的に輪行を行ってみまして、必要なものはある程度準備していますが今回、本格的に行うに当たって再度物品を用意しました。自転車

自転車はソフトバンク携帯を買い換えた時にいただいた、「お父さん自転車 COOL EDITION」でございます。まぁ、結果的にタダで頂いた自転車なのですが、2013年に我が家にやって来ましたので約7年を経過しております。
前照灯や尾灯、鍵が無かったので、100円均一で購入しています。前照灯が無いと公道を走れませんね。タイヤは16インチで重量は約13kg、折り畳むと76×39×58cmとなります。
畳みますとハンドルも畳めるので、高さが低くなりますが、その分幅が出る面はあります。なお、変速ギアもありませんし、低速にギアを振っているので、笑っちゃうくらいスピードが出ません。それでも歩くよりマシです。重さも駅構内の移動くらいならなんとかなる感じです。重いけどね。
輪行袋
16インチではありますが、余裕を見て20インチ用の輪行袋を調達しました。がばっと口が開き、自転車を多少適当に入れてもファスナーが閉まりますので便利です。お値段は当時約2000円ほどで、お安い買い物でした。Amazon
Raychell(レイチェル) 折りたたみ自転車用 輪行バッグ 大容量輪行袋 収納ポケット付き 【20インチ用/26インチ用】
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B001UO1ZUY/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1
駅名標やタイルの幅でサイズ感がおわかりいただけますでしょうか。なお、自転車使用中は袋は畳めるはずなんですが、上手く収まらないので、適当に畳んで荷物用ベルトでハンドルに固定しています。このあたりちょっと雑な感じで。
実際に列車に乗せてみる
サイズ的には肩に背負えるくらいではありますが、それでも重いですし、ラッシュ時とかの車内では邪魔になることこの上ありません。ですので、できるだけ札幌駅以外の駅からスタートして、札幌駅をスルーする列車を使うこと、また、混み合ってきたら置いた輪行袋の前に立つなど、万一倒れても被害が周りに及ばないようにしたいところです。また、手すりなどがあれば盗難防止だけでなく、急停車時に自転車が移動しないように(なるべく柔らかいゴム巻きになっている)ワイヤーロックで手すりと輪行袋の持ち手を繋いでおくとよいかと思います。●721系
JR北海道の札幌近郊で走る電車車両のうち、前向き座席の車両です。最後尾席の後ろにスペースがありますが、すこしはみ出しそうですね。


このタイプの車両は立席スペースが少ないこともあって、特に混雑時は輪行を避けたい車両です。空いていれば座席の足下に置いてもなんとかなるのですが。
●733系
JR北海道の札幌近郊で走る電車車両のうち、横向き座席の車両です。車端部は壁ですのでここに置くのが良さそうですが、少し座席と離れるので空いていれば座席横のスペースがいいかもしれません。


座席横には温風吹き出し口があり、その隙間にはいりますが、すこし通路側にはみ出すので注意が必要ですね。
●H100形
今後JR北海道の地方部の主力車両になると思われますH100形ですが、特に地方線区では無人駅で前方前側の車両から乗降するため、前方に大きな荷物を置くのを避ける必要があるかと思います。2両以上の連結でしたら後ろの車両の最後部などを使いたいところです。ただし、自分が無人駅で降りるなら移動が長くなりますのでケースバイケースですね。

最後部デッキ部分。ただ、有人駅では開く可能性があるので、あまり邪魔になるようですと考え物。

車椅子スペース。車椅子利用者がおられませんでしたのでここも使ってみましたが、目の前にトイレのドアがありますので、トイレ利用者が通過することもありますので、邪魔にならないようにしたいところ。

機器室スペース。ちょうど4人掛け座席との隙間になるので、ここも悪くはありませんが、消火器がありますので、これを避けて置いた方が良いかもしれません。
いずれにしても、混雑している列車では、なかなか置く場所に困りそうではありますね。ただ、これから北海道の旅は蜜を避けた個人旅行も多くなると思います。そのなかで輪行での移動は旅の幅を大幅に広げることになるのではないかと思います。何かの参考になりましたら幸いです。