北海道の交通関係

「北の大地の入場券」収集旅2-2(日高)

2020/08/04

「北の大地の入場券」収集旅の2回目は日高を巡っています。今回は事前にあたりをつけているその町の神社に参拝し、その町で1食、またはお土産品を購入するというペースで行っていますが、朝、昼、晩と食事が取れればいいのですが、目的地が近いとなかなか食事といってもおなかいっぱいになっちゃうので「軽食」になっちゃうのはゴメンナサイなのです。

前回の記事
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=969

浦河駅(浦河町)

・発売箇所:浦河観光協会
・指定神社:浦河神社
・食事:たこ福

静内駅を発車したバスにはわずか3人しか乗っていません。鵡川からのバスも決して多くはありませんでしたが、ここまで少ないと先行きが心配になります。前回の記事でも書きましたとおりわずか12分前に浦河行きの道南バスが出発しており、こちらにも数人乗車していましたので、昼時の便が2便立て続けに出る以上仕方の無い話なのかもしれません。ましてこの便は鵡川からの接続を受けない便です。
代行バスはいくつかの便は最近日高東別駅を通過しますが、この便は律儀に回っていきます。地図を見るとわかるとおり、この駅から日高三石駅方面に抜ける道がダートの細道しか無く、春立まで国道から往復しなければならず、この駅を経由するだけで概ね10分程度ロスしてしまいます。もちろん集落もありますので、利用は無いわけでは無いのですが、駅からさらに500mほど離れた場所で転回するのも含めて、改善したいところですね。日高線廃止のあとは線路跡の道路化なども求められましょう。


日高三石でついに車内は空っぽに。ジェイアール北海道バスの代行便に使用される車両は、2人掛けシート主体で座席定員を多くしていることがわかります。このあとも非常に寂しい車内であり、代行バスの厳しさを感じます。バス会社にとっては貸切運行であって乗っても乗らなくても同一契約であろうと思いますが、JR側としてはたまったものではないでしょう。




浦河駅は路線バス停留所の浦河役場になります。駅への跨線橋が国道に接続されており、役場側からの利便を高めているのでしょうが、今となっては使う人が少ない跨線橋であります。
浦河町役場の外壁には日高線の早期復旧、日高道の早期整備を願う垂れ幕が並べて取り付けてあります。道路の整備は悲願であるのは同意でもあります。札幌からの距離、空港からの距離も含めて、この町がどこかの土地と何かものを送る、交流を深める時にどうしても地理的デメリットがあるわけです。日高道と広尾-帯広の自動車道が開通すれば浦河は札幌方面に3時間以内、帯広方面も2時間以内で結ばれることになります。ただし、鉄道時代でも苫小牧ですら3時間以上かかっているわけですから、一体誰が鉄道を使うのか?という観点は必要だったりもします。




さて、駅を横目に先を急ぎましょう。実は浦河は今回時間を多く取れないのであります。駅から約700mの浦河観光協会で「北の大地の入場券」を購入し、すぐ近くの浦河神社で参拝します。観光協会のお土産品も興味深いのですが、前回購入しているので今回はとりあえず。




浦河ではテイクアウト的な食べ物を買う予定なのですが、まさかの「たこ焼き屋さん」を発見して驚きました。考えようによっては海の町ですからたこ焼きは美味しいはず。入ってみましたらちょうどできたてのものがありました。食べて行けそうですが、先を急ぎます。


浦河からはジェイアール北海道バスの路線バスで様似に向かおう思っていたんですね。代行バスでは様似で全く時間が取れないので、東町付近まで自転車を走らせ、ここからバスで移動しようと思っていたわけです。今思えば、様似までこいでも15キロ程度ですから、自転車で行っても良かったかも。写真は代行バスのバス停でもある日赤病院前の東町バス停です。国道側にも東町バス停があるので、ちょっとだけ気をつけなければなりません。


様似駅(様似町)

・発売箇所:様似駅窓口(簡易委託)
・指定神社:(様似)住吉神社
・お土産:様似観光協会
路線バスに自転車を乗せるのはなかなか厳しいです。特に2列座席が並ぶと床に置けないので座席で抱えるしかないですね。全くお客さん居ないわけでもないですし。そう思うとこの区間極端な坂は無いはずなので自転車移動でも良かったかなぁ・・・
ともかくなんとか東町バス停からバスに乗りまして、運賃がわからないので運賃表を凝視。札幌ではもう使えないジェイアールバスカードを購入するのも気が引けるので現金を握りしめます。
住吉神社の近くと思った様似築港で下車。運賃は490円でした。


早速自転車を組み立てて神社へ向かいます。と、まさかの神社の前に本町バス停がありました。もう一つ先まで行って良かったんですね(笑)

ともかく参拝を済ませますと、このあたりの神社はいずれも境内から海が見えて素敵です。この住吉神社、北海道神社庁のサイトでは「大坂住吉大社の護符が海上を漂流しているのを発見し、これを共に祀り」とのことで、これまた面白いですね。遠く大阪から商人の船が行き来していたのか、漂流、沈没した船に積まれていたものなのかはわかりませんが。


駅までは少し離れていますので、自転車を快適に走らせまして様似駅に到着です。ここはジェイアール北海道バスが簡易委託を請け負っていてバスの乗車券も発売しています。観光案内所が同居しており、ときよりバイクのお兄さんが来て写真を撮っていきます。


今回様似では駅の近くの「水鶏」さんで食事の予定でした。このお店、貨物列車の車掌車を改造した店舗で一度行ってみたかったんですね。ただ、15時閉店であまり余裕が無く、残念ながら今回は食事取れませんでした。次回はリベンジしたいですね。


仕方なく(?)ジェイアール北海道バスの様似営業所を訪問。こちらは一般路線バスだけで無くJR代行バスも停まっておりまして、華やかであります。しかしながら、バスの減便基調は続いていて、襟裳岬、広尾への便もなんとか補助で生き残っている状態です。








様似駅に戻ってきました。駅は綺麗に整備されていて、線路が錆びているのを除けば現役の駅感があります。ここまで来るのはなかなか大変なのですが、このように駅が整備されているのは好感が持てますし、再度訪れたくなるものです。



駅の観光案内所では地元産の昆布、海苔などの加工品がありましたのでいくつか購入。山わさびアイスは甘い中にちょっとわさび風味がいい感じです。もう少しゆっくり来たい町ですね。


日高線乗り通し


さて、帰りは単にバスと鉄道を乗り通します。様似からの代行バスは朝鵡川から乗った車両で、片道100キロ以上の区間を毎日往復している大変な運用だと思います。運転手さんこそ交代されていますが、大きな旅行鞄を積んでいるということは、様似だけでなく、静内や鵡川でも宿泊する運用があるのだと思います。大変なお仕事であろうと思います。




ところどころで馬が闊歩しているのが見えるのも代行バスならではの光景かもしれません。






線路を横切れば、錆びた線路と草に覆われる路盤を見ることがあります。列車は通らないものの、軌道巡回車による線路巡回と最低限の保守は行われているようで、それが難しい区間は除草しにくく草も生えるという感じでしょうか。全く手が入っていなければこんなものでは無いはずです。




静内駅構内はホームの屋根が撤去されていますが、概ね綺麗に保たれています。ここからはむかわ観光バスによる代替バスに乗ります。観光タイプの車両はさらに自転車を置きにくい環境になりますが、致し方ありません。駅案内も運転手氏の肉声によるものになります。途中から乗った乗客が運賃を払わず降りるなど、運転手が運賃を扱えない状況が続いているのも心苦しいです。相変わらず定期を見せない高校生も見かけます。


鵡川まで来ましたらもう真っ暗。苫小牧からやって来た2両編成の列車をここで切り離して1両ずつ苫小牧行きになります。夜の列車に乗るのは「帰ってきた」感があります。快調に苫小牧駅まで走り、「北の大地の入場券」日高線編は終了です。色々思うことはあるけれど、また現地を、今度は降りていない駅で訪問したいですね。



●「北の大地の入場券」購入駅一覧
北海道新幹線(0/2) 奥津軽いまべつ・木古内
函館線(3/22) 函館・新函館北斗・大沼公園・鹿部・森・八雲・長万部・熱郛・〇昆布・〇ニセコ・倶知安・余市・小樽・手稲・〇札幌・江別・岩見沢・美唄・砂川・滝川・深川・旭川
根室線(0/17) 赤平・芦別・富良野・幾寅・新得・十勝清水・芽室・帯広・幕別・池田・豊頃・浦幌・音別・白糠・釧路・厚岸・根室
室蘭線(0/9) 豊浦・洞爺・伊達紋別・室蘭・登別・白老・苫小牧・追分・栗山
千歳線(0/3) 北広島・恵庭・千歳
石勝線(0/2) 新夕張・占冠
富良野線(0/2) 上富良野・美瑛
留萌線(0/2) 石狩沼田・留萌
宗谷線(0/10) 永山・比布・剣淵・士別・名寄・美深・音威子府・幌延・豊富・稚内
石北線(0/6) 上川・遠軽・北見・美幌・女満別・網走
釧網線(0/6) 釧路湿原・標茶・摩周・清里町・知床斜里・浜小清水
札沼線(0/1) 石狩当別
日高線(4/4) 〇新冠・〇静内・〇浦河・〇様似

86発売箇所中7駅を購入しました。残りは79駅です。

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