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北海道の交通関係
「北の大地の入場券」収集旅6-1(室蘭・伊達紋別)
2020/08/20
「北の大地の入場券」集めも第6回。最初のうちは、平日のみ発売する箇所を廻っておきたいなと思っております。今回は駅内の簡易委託販売所での発売が平日のみになる豊浦を含めた胆振地方を回ってみます。今回も自転車はお留守番です。
前回の記事
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=975
胆振地方は札幌から見るとそう離れておらず身近な場所とは言えるのですが、この機会に廻っておきましょう。今回も札幌を早朝に発車する東室蘭行き普通列車に乗ります。
札幌では珍しい気動車2両編成による列車、旭川、然別、そしてこの東室蘭行きのみになっています。この列車は以前に学園都市線で使用されていたキハ143形の2両編成。エアコンが付いているのがこの時期嬉しいですね。一応は窓も開く列車ですが、その必要はありません。ただ、車体の傷みは酷く、窓も鉄サビ汚れでよく見えないのが残念です。
新型コロナウイルスによる学校の休業があったこともあって、今年は学校の夏休みが短縮される傾向にあります。元々北海道は夏休みが短く、お盆を開けたらすぐ学校が始まる感がありますが、ともかく、今日は平日ですので学生の姿も見かけます。
特急の通過待ち合わせをする沼ノ端では大量の高校生が乗車。5分停車する苫小牧でも高校生が入れ替わります。私の座るボックスにもいかにもな野球部の子が座りますし、2人掛けのボックスは避けるようで、椅子に鞄を置き、肘掛けにお尻をかかるようにしてる子もいますね。
青葉でも苫小牧西高校や中央高校最寄りでもありますので下車も多いですが、乗車も多い。無人駅のため乗降が先頭ドア1箇所というのもあって、乗降に時間がかかります。糸井も下車乗車ともに多く、先頭車両にどうしても固まりますし、後ろの車両は若干「無法地帯」になるのが気がかりです。錦岡も下車が多く、南高校や国立高専(ここはスクールバスかもしれないが)の子なのでしょうか。
白老では栄高校の生徒が下車。広範囲から生徒を集めているのが伺えます。公立の白老高校の生徒もいるのかもしれませんが、制服的には目立ちません。
ここまでで高校の通学時間は終わりですが、車内は思ったより乗っています。この時期、それこそ青春18きっぷ的な長距離を行く方と学生がかち合う車内になります。登別で後続の特急すずらんに抜かされ、今度は日常的な利用も見かけるようになります。通勤客もまったくいないわけではなく幌別などでもそれなりに下車します。
鷲別では手前で信号の開通待ち。貨物列車とすれ違って発車しますが、ここでも大量下車。こちらは室蘭工大の学生かもしれませんね。大学は入構制限がまだ続いていると聞いていますが、学内でしかできないこともありましょう。
結局列車は5分程度遅れて東室蘭に到着。4番ホームの到着で乗り継ぐ室蘭行きは2番ホームと階段乗換になります。これは直前のすずらん2号の接続を対面乗り継ぎで優先したのもありましょう。
室蘭駅(室蘭市)
・発売箇所:室蘭駅窓口・指定神社:室蘭八幡神社
・食事:カフェ英国館

同じくキハ143の2両編成で進みます。乗客は数えるほどで室蘭の中心部が東室蘭側に移っているのを伺わせます。細かく各駅で乗り降りがあるのは一応は「都市近郊列車」の面目を保っている感じもします。
現在の室蘭駅舎は4代目で1997年に新築されており、ホームから改札、外まで段差がありません。旧キヨスクのスペースには母恋めしの売店があるはずですがコロナで休止中のようです。


今年度から室蘭駅の窓口営業時間は短縮され、17:30までという、まぁ、本当に田舎の駅状態になっています。待合室が使えるのも19時までです。ここで北の大地の入場券を購入します。
室蘭は3代目となる旧駅舎が保存されており、現在の駅から600mほど。ここに観光協会が入居、さすがに堂々とした雰囲気の旧駅舎で、中には鉄道関係の展示もあります。石炭・鉄鋼・港湾の3要素で「炭鉄港」という日本遺産にも登録されており、室蘭は「鉄の町」であります。その石炭を輸送するということが北海道の鉄道の最大の目的であったわけで、そのために鉄道網が建設されていますから必ずしも旅客需要と線路位置が合っていないわけです。



室蘭市青少年科学館に展示されていたD51560は昨年旧室蘭駅舎横に移設され、運転室内も公開されています。非常に綺麗な状態で展示されておりまして、室蘭観光協会では硬券入場券を模したきっぷも200円で販売されています。
その旧室蘭駅舎の目の前が室蘭八幡宮の参道になります。階段の段数が多く、200段はありますが、ここを登りますと室蘭が一望(とまではいきませんが)な感じでもあります。この神社別名を鯨八幡といいまして、クジラを売った代価を神社の造営費用に充てたことが元になっているようです。


参拝も終わりましたので、おなかが空いてきました。とはいえ、国道から1段高くなっているアーケード街、食べ物屋さんは概ね11時からの営業のようです。そんな中、目に入ってきたのが喫茶店「英国館」外見そのものが、レトロな感じです。一見やってるのかな?って感じですが灯りも見えますし、入ってみます。


これは大正解です。レンガモチーフ、ベルベットな椅子、電灯の傘、ステキな内装にうっとり。数人の地元客がコーヒーを飲んでいますが、私もアイスコーヒーとトーストを頂きます。
このような純喫茶的なお店も数少ない感じで、今まで生き残ってるのは奇跡的とも思えます。ママさんの話ですと50年営業されているとのことです。後から知りましたがドラマのロケにも使われていたようで、確かに「絵になる」お店です。もう少し早く行ってモーニング、もう少し後に行ってお昼を食べたい、そんな店です。昔ながらのタバコが吸える喫茶店は今は敬遠される方も多いだろうなと思いますが、地元に愛される店は残っていってほしいよね。
さて、アーケード街に戻って、ここからバスに乗って室蘭を離れることにします。今回、先に室蘭に来たのはちょっと訳があります。室蘭は鉄道で行きますと、東室蘭から盲腸線的に行き止まりになっています。しかし、道路はこの先から崎守地区まで白鳥大橋が結んでいます。自動車専用道となっておりますので徒歩や自転車では渡れません。この区間に路線バスも走っているのですが、平日は2本、休日は1本と大変少なく、時間がなかなか合わないのですね。
今回はそのうちの1本、アーケード街の中央町11時ちょうど発の便で白鳥大橋を渡って進みましょう。

室蘭駅から橋の袂の道の駅までの間は造船関係の施設が並んでいたり、意外と住宅も多くバスの利用客も決して少なくありません。細長い絵鞆半島を実感します。

道の駅を循環するような形で白鳥大橋へのループ橋を登り、橋に出ます。

さすがに橋からの眺めは素晴らしく、何度か通ったことはありますが、ハンドルを握っていればよそ見はできませんし、橋は駐停車禁止ですから、バスに乗って眺めるのが良いですね。願わくばもう少し本数があればいいのだけれど。

白鳥大橋は総事業費は1,153億円13年の歳月をかけて1998年に開通しています。現在も暫定的に無料開放となっていて、1日11000台ほどの通行があります。
貨物駅である陣屋町駅付近から埠頭内の道路に入り、廃止された貨物線の踏切を渡りますと左手にはキハ183やDD51の廃車体が見えます。海外への譲渡という話ですが、長いことここに留め置かれているようです。
崎守駅付近にあります崎守町バス停には11時25分頃に到着。橋を渡ってる時間は短いもののわずか350円ほどでこの区間をショートカットできますので、時間が合えばオススメです。
ここからは、すぐ後に来るはずの洞爺湖温泉行きのバスに乗り換えます。このバスは室蘭駅近くの室蘭フェリーターミナルを10時半に発車して、東室蘭駅を経由しています。約30分室蘭の滞在時間を増やしたことにもなりますね。

バスは10分以上遅れてやって来ました。道南バスの郊外線用車両は冷房も付いていますし、カーテンや荷棚もある上にWi-Fiまで装備しています。ハード面は充実しています。白鳥台地区はニュータウン的な場所で、次々お客さんが降りていきます。先ほど乗った白鳥大橋経由のバスも同じルートを走っているはずで、室蘭市の西の端石川町で終点。こちらのバスはそれを横目に国道を直進です。伊達市内に入りますと、昼時の便ですがこまめに乗車があって、道南バスが地域の足として利用されているのはステキだと思います。
伊達紋別駅(伊達市)
・発売箇所:伊達紋別駅窓口・指定神社:相馬神社
・食事:-

伊達市内の大町バス停で下車。運賃は520円ちなみにJRだと崎守-伊達紋別は340円です。ここですぐ近くの相馬神社で参拝です。



えっ?伊達で相馬?って感じもいたしましょうか。ちょっと歴史に詳しければ伊達氏相馬氏の侵略戦争なんてのを想い出すかもしれません。
このあたり、相馬市のサイトにも触れられています。
https://www.city.minamisoma.lg.jp/attraction/life/1/4/7807.html
ともかく、伊達市内には相馬神社と伊達神社がありまして、今回は駅に近い相馬神社にお参りしたわけであります。神社の裏にはこのあたりに来ると買ってしまう「だてのてんぷら」さんにお邪魔しようと思ったんですが、残念ながら臨時休業とのこと。道の駅などでも扱うので次回に持ち越しです。

伊達紋別駅まで歩いてきまして「北の大地の入場券」を購入。駅舎は開業時のものをそのまま使っているはずで大正時代の建物になります。


階段の跨線橋はそのままですが、自由通路兼用のエレベータつき連絡通路が新設されています。この連絡通路は通路部はガラスで仕切られており、本屋側のエレベータは改札内と自由通路用エレベータが共用で、外からなら自由通路に、改札内からは連絡通路に出られるという優れもの。多分北海道ではここだけの装備と思います。


伊達市内なのですが、残念ながら「道外の方入店お断り」の看板を出すお店を見かけてしまい、ちょっと胸が苦しくなりました。もちろんそうしたい気持ちは全く理解できないとまでは言いませんが、現実的にそれが「安心」に繋がるわけではありません。飲食店が一定の客を選別することは違法ではありませんが、このような看板を出してしまえば、道外からこの時期に来られた方がどう思うか、そして、その地域にどういう印象を持つか考えると、正直辛いです。私は道内から来ているわけですが、このような観点があるから地元ナンバー以外は嫌がらせして良いという考えに繋がってしまうのかもしれません。
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