北海道の交通関係

「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)

2020/09/20

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を利用した「北の大地の入場券」収集も3日目になります。この日も平日ではありますが、私は「リモートワーク」の日であります。コロナ渦で行われているリモートワークもかなり慣れてきていますし、私の仕事はサーバ保守がメインでZoom的な画面共有での仕事でもありませんので、一時的なオフラインは問題無いはずです。今回、列車の中でどれだけ「仕事」ができるかも試す機会となりました。

前回の記事
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=987

おおぞら1号はつい先日も利用した列車です。長くこの区間を走ってきたキハ283系気動車も引退が進んでいますが、私個人としてはまだ釧路方面といえば「スーパーおおぞら」だったこの車両を思い出します。
残念ながら雨の中を走り出した列車ではありますが、今のところダイヤに乱れはないようです。過去には大雨による規制で新夕張駅で長時間過ごしたなんて事もありますので、それは避けたいですね。

石勝線特急のリモート仕事事情

北海道でも人里離れた山中を走る石勝線はトンネルも多く、携帯電話の電波が届かない区間も少なくありません。ほぼ並行する道東自動車道の携帯電話の電波事情は大幅に改善され、トンネル内も含めて不感地帯はほとんど無いのですが、鉄道トンネルについては残念ながら考慮されておらず、特に新夕張-占冠は断続的に途切れることになります。また、接続できる区間も通信速度に制限があるようで、動画などを共有するような使い方には厳しいと言えましょう。
占冠-トマムはトンネル以外は比較的良好に接続できそうなので、最初の仕事用通信をここに設定し車内で書類を作り、トマム駅停車中に送出します。

昨今のノートパソコンは電池の持ちも良いこともありますが、それでもやはりあって欲しいのが電源の設備。JR北海道の列車内で電源を取ることができるコンセントがついている車両は多くありません。グリーン車では多分全ての車両に電源がついているはずですが、普通車で装備しているのは札幌-旭川のカムイやライラックの一部指定席車両、先日乗車した旧サロベツ用のキハ183系車両(固定した運用はされていない)の他では最新の多目的車両キハ261系「はまなす」編成くらいにしか付いていないはずです。なお、JR北海道も要望に応える形で今後「携帯電話・PC充電コーナー」を設置するとしています。

さて、新得を出ますとほぼ電波は安定し、帯広に近づくと高速通信もできるようになります。9時を過ぎたら仕事タイムです。車内は空いており廻りに人がいないのを幸いに、セキュアな職場ネットワークへの接続や職場の自席PCへのリモート接続も含めて処理。思ったより快適な仕事環境です。

パソコン画面を見ていると細かな揺れは気になります。キハ283系車両は最近のキハ261系車両よりはよく揺れますし、特に前後の揺れがあるのが気になるところではあります。ただ、これも慣れもありましょうか。時々休みながらではありますが、午前の仕事を釧路までに済ませてしまうことに成功です。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)

厚岸駅(厚岸町)

・発売箇所:厚岸駅
・指定神社:厚岸真龍神社
・お土産:厚岸味覚ターミナル コンキリエ
雨は降り続いていますが、列車は定刻通り釧路に到着です。釧路では改札に駅長さんと思しき方が立たれているのが好感が持てます。釧路にとって「おおぞら」は特別な列車なんだというJR北海道の気概を感じることができます。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
ここからは花咲線に乗ります。根室本線の釧路-根室を花咲線と称し、1991年から運輸営業所制度を敷いて独立させた組織にしたJR北海道ですが、本来の意図は曲解された報道をされ「廃止前提」などと批判されることになります。結果的に現在公式的な組織機能は私も知りませんが少なくとも花咲線運輸営業所という名目は使っていないように見られます。

おおぞらから接続の快速ノサップ号はキハ54の1両での運行。なんと座席がほとんど埋まっています。そういえば連休の入口でもありますので、見た目に観光客という方がほとんど。地元の方も全くいないでもないようですが目立ちません。
キハ54型はボックスシートが撤去され特急車両のシートを転用しており、半分は前向き、半分は後ろ向きに固定されています。私は後部から乗りましたので前向きシート通路側の席にお邪魔させて貰います。

快速といえども通過駅は少なく、東釧路、武佐と数人づつ地元の方の利用があります。このあたりまでは釧路の都市圏ではありますが、沿線のバスも1時間1本程度は確保されているようで鉄道は劣勢になります。そして、別保を出て国道44号線をくぐりますと鬱蒼とした森の中を進んでいきます。この先は携帯電話のエリア外になることがわかっていましたので、この区間は車窓を眺めます。
電波の悪い状況は尾幌付近まで続きます。この区間は国道、道道沿いは電波を確保していますので、鉄道利用の「声」が届きにくい部分なのかもしれません。各携帯会社は是非公共交通である鉄道沿線の電波改善にも力を入れて頂ければと思います。

それにしても、ほぼ座席数くらいの乗客数で、立ち客もちらほらいる中で、濡れた雨合羽着たままに車内をうろうろ前後に落ち着き無く移動するマニアと思しき方がいるのが悪目立ちします。あと、カメラのシャッター音。もちろん「観光」という面がありますし、各駅で駅名標を撮りたいという気持ちもあるのでしょうが、そんなに動き回って、各ボックスのところで写真を撮るような行為は正直あまり気分の良いものではありません。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
列車は尾幌駅を通過し大きく左にカーブ。すると汽笛が鳴り響き、急停車。どうやら鹿を跳ね飛ばしたようです。今日の快速ノサップ号、3名の乗務員がおられましたので、1名が後ろへ、ぞろぞろ観光客やマニアが後ろを突いていきます。黙って座ってろや!という客の声も。そりゃそうです。乗務員さんの迷惑になります。
鹿は小型で跳ね飛ばした模様で線路上にはいないこと、その場では車両に異常はなさそうだが、列車の詳細な点検は門静駅で行うとのアナウンスがあり列車は出発。門静駅のホームを離れた場所に停車し、乗務員さん車両の点検を行います。雨の中ですし、1名運行でしたら本当に不安であろうと思います。仮にさきほどの接触箇所で列車が動かせない状態になっていたとすれば、廻りに救援できるような道路も無く、長時間留め置かれた可能性があります。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
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厚岸には約10分の遅れで到着。特に行程的な問題は無いのでホッとします。地元の方数人が下車。観光で下車した感じのお客さんはほとんど見かけません。雨は増して激しく降っています。今回は朝から雨でしたので自転車を持ってきませんでしたが、正解でした。

駅窓口で「北の大地の入場券」を購入し、駅の待合室でパソコンを開きます。電源はありませんが観光客向けのWi-Fiが完備されていますのでありがたく使用させて頂きます。職場の1台のサーバが不具合を起こしていましたが、遠隔で対応ができたわけで、90年代も似たようなことをモデムとアナログ回線で非常に低速にやっていたのを思い出します。あの頃に比較すれば通信速度も速いし、なによりパソコンが軽く電池が持つというのが凄いです。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
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駅を出ましてもう1箇所の発売箇所であります厚岸道の駅 味覚ターミナル コンキリエに向かいます。コンキリエはイタリア語の「貝殻」を意味するようです。北海道内では白人ダンサーが踊るCMが放送されており、彼がイタリア人かどうかはわかりませんが、非常にインパクトがあります。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
雨なのが非常に残念ではありますが、道の駅売店で「北の大地の入場券」とお土産品をいくつか。そしてオイスターモカのソフトクリームを購入。牡蠣がいつでも食べられる道の駅内のレストランですが、ここは旬である冬に再訪したいですね。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
道の駅から数分歩いたところにあります厚岸真龍神社。厚岸は駅のある側が真竜村であって、合併して厚岸町となっています。その厚岸本町と真竜地区を結んでいたのが渡船であったり今の厚岸大橋になります。ですので神社も真龍神社と厚岸神社と別れているのでしょうね。晴れていれば町が一望できるような場所なのでしょうが、今日はあいにくの雨。自転車なら厚岸大橋を通って国泰寺方面に行けたのですが、残念です。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
駅に戻りますが、今日はかきめしの氏家待合所さんはお休みの様子。かきめしはここ数年買えたためしがなく、予約必須とも言われています。全国的には売られているので多分大丈夫でしょうが、ここでの販売は先々不安であります。


根室駅(根室市)

・発売箇所:根室駅
・指定神社:納沙布金刀比羅神社
・食事:北然仁
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
厚岸駅で仕事捗り14:20の列車で根室に向かいます。こちらもそこそこ混み合っていますが、茶内や浜中で下車する方もおり、山側の席にありつけました。この先は景色を楽しめる場所も多いのですが、雨が降り続いています。なお、厚岸から根室の間は携帯の電波状況もそれほど悪くなく、仕事も捗るというものです。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
先ほどの列車は鹿にぶつかりましたが、この列車も汽笛、ブレーキは何度もあります。沿線には鹿よけの柵が設置されており、この柵もJR北海道が設置、維持しなければならないわけで、鉄道を安全に動かすということはとても大変であることがわかります。

列車は東根室に。ホームにものすごい数のお客がいます。降りる方も少なくありません。ただ、ホームの人は「列車を見に来た」観光客。乗る人は少なく発車します。うーん。結局鉄道は使わないのですよね。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
根室駅に定刻に到着。すぐに駅構内のお蕎麦屋さん北然仁さんにお邪魔します。ここは以前から楽しみにしていて、閉店時刻がわからなかったので、帰りには食べられないかも!と思ってたんですね。実際は19時まで営業で帰りでも食べられたかもしれません。あまり時間無い状況でしたが無事に蕎麦をいただけました。美味しかったです!
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
さて、根室駅の窓口営業時間も17時までですので帰りには購入できませんので「北の大地の入場券」を購入。その足で駅前バスターミナルから納沙布岬行きに乗り込みます。16時20分の発車が最終便になります。
納沙布岬は本州に就職する予定だった私が、どうしても北海道にいる時に見ておきたいと思い高校3年生の夏に訪問して以来ですので、もう30年近く前の話ですね。その当時のことは断片的にしか憶えていません。

雨こそ小降りになり、思ったより寒くはありませんが、徐々に暗くなってきました。なんとか日暮れ前に岬には着くはずです。今やこんな突端の町でもノンステップバスが走るという時代です。車内は男性のマニアばかり5人ほど。高校前も経由しますが高校生も1人も乗ってこないのはちょっとした驚きです。

バスは道道35号根室半島線をひた走ります。途中友知付近で集落に折れるくらいで一本道で進んでいきます。歯舞まで来ますと最東端のコンビニ、珸瑤瑁(ごようまい)には最東端の郵便局と見ながら終点は納沙布岬です。バス停は根室市北方領土資料館の前ですが、この施設は17時閉館ですので、もうこのあたりで開いている施設はありません。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
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「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
本土最東端である納沙布金刀比羅神社に参拝。霧の中ですぐ近くのオーロラタワーも霞んでいます。遠くに来たなぁという気持ちになります。石碑が多々並んでいます。一つ一つ見ると帰りのバスに間に合わなかったらえらいことなので、ざっと。右翼団体や各種団体の石碑も並びます。そして最後に灯台。海には巡視艇と思しき船も停泊していて、ここが「国境」であることを強く感じます。駐在所も「塔」をもっています。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
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さて、時間です。30分程度の滞在ですが、名残惜しくなって、何度も暗くなってきた海を振り返ります。この時期に来て正解です。これより後だと寒くて見てられないし、夏のハイシーズンは混み合いそうですしね。帰りのバスでパソコン広げて今日最後の仕事。まさかこのメールが納沙布岬から出されているなんて誰も思わないでしょう。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
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駅に戻ってきました。根室駅はこの時間無人になっていますが、勝手にホームには入れないようになっています。さて、最終列車となります19:04発の便です。減便前は21時過ぎの快速があり、釧路から夜行列車である「急行まりも」に乗り継ぐことができたことを思い出します。今は根室と札幌は高速バスが結んでいます。
やって来たのはルパン三世のラッピング車。この車両は座席が最近の特急車両と同じものが付いていますのでより快適です。お客は15人ほど。地元ふうの方はおらず皆マニアっぽいです。車内は思いのほか蒸し暑く、扇風機が廻っています。

車窓は真っ暗なのでウトウトしていますと妙に寒くなってきました。扇風機は1箇所を除き停まっており、窓も1箇所だけが全開。どうもマニアふうの方が1人座る席なのですが、根室出発時はともかく、その後気温はぐんぐん下がり、今や20度あたり。走行していれば寒いくらいです。その方、あちこち前後左右に歩き回り写真を撮り、走行中は開けた窓から外を凝視。よく寒くないなぁと感心します。厚岸からは地元ふうの方が乗ってきましたが、しきりに「寒いねぇ」と言う始末です。困ったものです。
「北の大地の入場券」収集旅10-1(厚岸・根室)
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今日は釧路に宿泊。GOTOなのか道民割なのかわかりませんが、3割ほど安くなっていたビジネスホテルに宿泊。釧路川のほとりの展望露天風呂もある客室でゆっくり休ませて頂きました。

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カテゴリ: 北海道の交通関係 JR北海道 一日散歩 北の大地の入場券

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