北海道の交通関係

「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)

2020/10/25

先月に続いて「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を使用しています。北海道の補助金に基づいたこのきっぷも9月29日をもって発売終了。直前に購入してあったこのきっぷが大活躍なのですが、さすがに6日間でわずか1万2000円は異常な安さであります。宗谷線乗車で使用した日帰り2回でも元を取るどころか、札幌-稚内片道でも運賃・特急料金で1万1090円ですからね。

それでも北海道から半額補助でJRには24000円の利用料金が支払われますので、これが少しでも鉄道会社、そして地域経済に役立てば良いのですが、私の旅行はせいぜいその土地で食事かお土産だけですから、あまり貢献できていないのも事実です。


前回の記事
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=998


今回は釧網線の北側3駅、そして石北線の東側を購入して廻りたいと思っています。札幌から網走へは特急オホーツクを使います。

悲しき特急オホーツク

特急オホーツクはJR北海道の特急列車群でも古風なキハ183系気動車を使用した列車。この車両のデビューは1980年ですが、さすがに世代が少し新しくなって民営化直前直後の増備車両を使用しています。特徴的なのはハイデッカータイプのグリーン車が使用されており、曲面ガラスから1段高い展望が楽しめます。普通車も以前函館方面や稚内方面で使用されていた座席交換された車両が入ることもありますし、まぁ、手は入っているのですけどね。

今日は全道的に雨。札幌は小降りでしたので、今回も自転車は担いできています。その関係もあるのか札幌市内の列車も若干遅れている模様で、オホーツクが出る7番線から先に発車する苫小牧行きがまだ到着しておらず、これが出てからの入線との案内。自由席部分は列ができていて苫小牧行きの人とかち合います。
オホーツクの自由席車両は4号車と3号車の半分。自由席への入口ドアは隣接した2カ所しかありません。そりゃ列も長くなるわけです。通常でも自由席は100席も無いはずで、実質的に「7時発」で旭川に8時半頃着くわけで朝の出張移動には利便の高い列車でもあります。そりゃ並びますよ。「宗谷」の時も思いますが、この時間、カムイ・ライラックを7時に1本増発した方がいいのでは?と思わないでもありません。

苫小牧行きが発車してオホーツクの車両が到着。これまたげんなりするのは、車両のあちこちがサビで外板塗装が剥がれているような箇所が少なからず見られることです。車内こそ清掃されていますし、大きな不具合は少ないように見えますが、外見が酷い。このあたりが安全に問題があるとは思いませんが、もはやこの車両に金も手もかけたくありませんと言ってるわけで。
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
列車は4分程度遅れて7時ちょうどに札幌を出発。自由席は満席で立ち客も見えます。指定席もそれなりに埋まっています。しかし、岩見沢、美唄、砂川と停車してどんどん自由席は降りていきます。列車は遅れを取り戻すべく最高速度120キロで走るのですが、元々の加速が悪いこともあって、あまり遅れは取り戻せていません。それでも旭川到着は3分以内の遅れ、出発は1,2分程度の遅れまで回復しました。
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
旭川で自由席はかなり降りてしまって、私の車両に乗るお客さんは10人ほどになってしまいました。自由席・指定席が半室になってる3号車(とはいえ指定席は単にシートカバーに指定席と書いてあるだけだ)はキハ182-7555。札幌-函館で特急北斗で使われていた車両で、エンジン発火事故を受けてエンジンと変速機を換装したタイプです。最高速度が130キロだった車両で、本来は従来の120キロ車との混結ができなかったタイプ。今は他の車両と混結できるようにして最高速度を120キロにしてるとは思います。このエンジン・変速機の重要機器更新工事からすでに5年から7年程度経っています。鉄道車両は少なくとも8年に1度大規模な検査を行わなければなりません。この車両も他の車両と入れ替えながら使用しているとはいえ、この検査期限に引っかかることになります。そのとき継続して検査するのか、それとも検査せずに廃棄するのか。そして廃棄するとするならばオホーツクの後継車はどうなるのか?

列車は急に速度が遅くなります。新旭川から石北線に入るガタゴトといかにも分岐する感も、うーん遅いなぁという印象を持たせます。この先は条件が良くても多くの区間が最高速度95キロで、カーブや勾配による様々な制限があり、トップスピードで走れる区間は決して多くはありません。

それでも上川までの区間は駅の分岐部もスピードを落とさずに通過することができるようになっており、90キロ以上で走る区間も少なくないのはいいことです。この区間はJR北海道が単独で高速化(あくまで既存設備のままに改良)した区間です。宗谷線のように大規模な手入れこそありませんが、それなりに走るわけです。
上川駅の手前で減速したと思ったら止まってしまいました。駅の到着番線変更の通告があったようで、普段は特急の入らない3番ホームに入ります。駅員氏が見ており、車掌に完全にホームに列車がかかっていることを伝えます。対向してきたのはオホーツク2号で、25分ほどの遅れ。これを待って発車とのことです。
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
オホーツク2号も見たところこちらと大きく変わらず塗装の傷みや剥げが目立ち、1号車の指定席車に至っては行き先幕すら入っていないという状態で、正直こんな状態の車を運行しなければならない状態に悲しくなります。
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上川は10分ほど遅れて発車。しかし、スピードが上がりません。今日は小雨が降り続いており、線路が濡れた上に落ち葉が積もるって状態。所々で空転する音が響きます。技術的なことはわかりませんが変速のタイミングも悪く折角加速していったと思ったら直結に入り、スピードが落ちて、さらに変速にという、その間は車輪に力が伝わらず速度が落ちるってのも見えます。手元のスマホの速度計はついに40キロを割り込んでいます。車窓には旭川紋別自動車道の高架が見えます。道路の下で特急列車がこんな低速であえぎあえぎ登っているなんて車の運転者は気がつくことはないでしょう。

白滝は遅れが拡大。丸瀬布では運転停車。対向の大雪2号が今や遅しとこちらの列車の到着を待っている状態。車内の人影は少なく見えます。

遠軽は結局15分遅れ。この先ほとんど客は増えなさそうで、多くの人が向かい合わせに広々と座席を使います。発車すると車掌が回転していない座席を回していきます。そのバタンバタンの音が多いということは無人の椅子が多いということです。

雨の中常紋信号場もけぶっています。もう冬の訪れが目の前の難所を列車は「徐行」して行きます。常紋トンネルはいつの頃からか速度制限があり、性能以下で通ることになります。
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北見は13分遅れで発車。とうとう私の乗る車両は3人しか乗っていません。隣の自由席も数人。どうも合わせても20人も乗っていないのでは?という状態。あまりにも悲しい。
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ところで、隣2号車のグリーン席。車内販売用の巨大な準備室が設置されています。当初このスペースは弁当の製造も行える食堂車の厨房に近い役割を果たしていました。また、このスペースが売店になっていました。今やカーテンが固く閉ざされ、少し開けて覗いてみますと今も保健所の営業許可証が貼ってはありますが、コーヒーすら出すことは無さそうです。

雨は降ったり止んだりですが、網走湖が見えてきて約13分遅れをキープしたまま網走駅到着です。しかし、その前に車掌氏の不穏なアナウンス。釧網線列車にも運休が出ているようで、こちらも「駅でおたずねください」うーん。そういうの案内って言わないよなぁ。
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)

 

厚別付近から網走まで、スマートフォンのGPS速度計ログを取りましたので公開。エクセル形式です
http://traffic.north-tt.com/txt/20201023_abashiri.xlsx



レンタカーで

今回予定では網走から自転車も駆使しての釧網線内訪問でしたが、雨が降っても路線バスと代行バス(この日は釧網線の保守工事で日中の列車をバス代行する予定が組まれていた)を使っても回れるようにスケジュールしていました。
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しかし、釧網線列車はこのあと16時台の列車が知床斜里止まりとして運行するまで全列車運休。これではどうにもなりません。今回レンタカーも検討の一つではあったんですが、各社検索も手頃な普通車は満車で、これではもう、諦めるしかありません。また13時にもなっていないのに今日の行程が終了になってしまう。

駅前の駅レンタカーさんにお邪魔してキャンセルが出ていないか聞きましたら、ちょうど戻った車両を1時間880円ほどでガソリン代込みで借りれるというプランがあり、駅レンタカーの営業時間終了の17時まで約4時間借りることが可能とのことで、渡りに船とはこのことです。洗車していないのですが・・・大丈夫です!って感じで。
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ともかく今回も一応JR利用での収集を目指しましたが、もう年内来そうにありませんので、車で廻っています。


浜小清水駅(小清水町)

・発売箇所:道の駅 はなやか(葉菜野花)小清水
・指定神社:古樋神社
・お土産:道の駅 はなやか(葉菜野花)小清水
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
先に網走神社に寄ってから約30分で浜小清水です。小清水町の市街地は内陸部にあり、浜小清水に濤沸湖や小清水原生花園などの観光地が点在します。残念ながら雨は降ったり止んだりを繰り返していますので、これをパスして道の駅です。列車は来ないけど、クルマは多数。Wi-Fiも使えるので仕事も捗るというヤツです。
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
道の駅からすぐの古樋神社にもお参り。ふれとい神社と読むと思われます。このあたりの古い地名が古樋なんですね。あまり管理されていない感じだけど、少し離れただけで静かな神社です。



清里町駅(清里町)

・発売箇所:きよさと情報交流施設きよ〜る
・指定神社:清里神社
・食事:きよさと情報交流施設きよ〜る
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
約30分車を走らせて清里町です。まず清里神社に向かいます。地図を見るとわかりますが、鉄道に比較して道路はショートカットでき斜里町に向かわずに清里町に入ることができます。
風も強くなってきていて、不用意にドアを開けると風で大きく開きそうになるので気をつけなければなりません。とはいえ道路は快適で、特段問題無く流れています。
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
ご当地入場券に続ききよさと情報交流施設きよ〜るです。前回は早朝でレストランやっていなかったので、今回はここでカレーを頂きます。さすがに「道の駅」ではありませんので、空いていますが綺麗な施設です。カレーも美味しく少しだけ気分が晴れました。


知床斜里駅(斜里町)

・発売箇所:知床斜里駅
・指定神社:清里神社
・お土産:
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
来春廃止になる南斜里駅にちょっと寄り道しますが、ここは待合室もなく長居は無用。知床斜里駅へ行ってみますが、やはり今日は釧路側にも網走側にも列車は動かないようで、旅行者は困ったことでしょう。網走駅でも駅員氏に詰め寄ってる客がいましたが、駅員氏は可哀想ですが、沿線に並行するバスが無い以上旅行者はどこにも行けないということになってしまいます。それはあまりにも可哀想です。
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
斜里神社に寄ったら今日はもうおしまい。安全速度で走り、各所で時間を取りましたので網走駅に戻ったのは17時少し前。無事にレンタカーを返却します。こういうのやっちゃうと、やっぱり車は楽だし色々見れるしってなっちゃうんですよね。

「北の大地の入場券」収集旅15-1(浜小清水・知床斜里・清里町)
結局釧網線は今日は知床斜里への送り込みになる車両だけ運行とのことで、今日は網走宿泊で就寝です。

次回の記事
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カテゴリ: 北海道の交通関係 JR北海道 一日散歩 北の大地の入場券 輪行

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